【新宿オスカー劇場】
日本初のスプラッター・エロスムービーと銘打たれた作品。人里離れた山奥でポスター撮影を続けていたモデルやカメラマンが道に迷い、不気味な廃屋にたどり着く。男女6人での無軌道な夜が始まるが、そこに殺人鬼の影が迫る…! 末期のにっかつポルノが目ざとくスプラッター・ホラーを取り入れたのはいいが、レンタルビデオ普及前であり若干早すぎた映画ともいえる。廃屋でヤリまくる男女6人の前に、人を殺すのに理由も理屈ももたないジェイソンタイプの殺人鬼があらわれる。しいて理由らしきものを語っているとすれば、「嫌いだから」。うーん、やっぱり理由になっていない。本人は語らないが、たぶん童貞だったからだと思う。
男どもは金槌で頭をかち割られたり鉤フックに吊り上げられたり槍で刺し貫かれたりと容赦なく惨殺されるが、川島めぐみ演じるモデルは、魔人に犯され足腰立たなくなったところに上から看板が落ちてきて首チョンパって単なる事故だ。最後に犯される木築沙絵子も結局生き残っているし、魔人は基本的に男が嫌いなようである。
狂えるスタイリスト(萩尾なおみ)の顛末は6人中最も強烈。
下着姿にむかれ、プロレス技をかけられて失禁&失神という悲惨な余興の後、眼が醒めるとカメラマンの恋人が他の女とヤッている。その衝撃で発狂してしまい、生首とたわむれたり死体の腕を使うという独創的なオナニーを披露したあげく、やっぱり魔人に犯される。というか自ら求める。
しまいにゃフィストファックで内臓を引きずり出されて昇天。ワーオ!
やや頭のネジがゆるんでしまったようだが、唯一生き残った木築沙絵子は、魔人の子どもを身ごもり、なぜか岸壁で大きくなった腹を抱えてたたずんでいる。「どんな子が産まれるのかしら〜」って、産む気マンマンですかい。エンディングロールの後に映るフリークスな赤ん坊に将来が偲ばれる。
エロとスプラッターは親和性が高いということを証明している極カルト映画。
“ため”とか“引っ張り”などいっさい感じられずサクサク殺されていく残酷シーン比べ、エロ描写のねちっこさがやっぱりにっかつポルノなんだよねぇ。
評価:★★★☆☆
