2005年08月14日

モンスーン・ウェディング(2001/インド=米=仏=伊/監督:ミーラー・ナーイル)

monsoon.jpgデリーのベルマ家は、一人娘アディティの結婚式の準備に大わらわ。父のラリットは伝統に則って、世界中の親類縁者を集めて絢爛豪華な結婚式を執り行おうとしていた。
しかし、アディティには父の決めた婚約者とは別に不倫関係の恋人がおり、心の整理ができないでいた。式の日が近づき、親戚が次々と集まる中、アディティは恋人に連絡をとろうとする。

インド映画特有のミュージカル的なノリではない、きめ細やかな人間ドラマ。
ベルマ家の親類があまりに多いため、当初は誰が誰やらって感じだが、各人がしっかり描き分けられているので、ゴチャゴチャ感も最初だけだ。

結婚式の4日間に、婚約者と不倫の恋人の間で揺れ動くアディティの心情の変化がメインだが、並行して、ベルマ家の人びとの心情が交錯するいくつかのサイドストーリーも丁寧に描かれている。さわやかな恋に落ちる若い2人あり、息子の進路で諍いを始める両親あり。とくに印象的なのは、ウェディングプランナーのデュベイとメイドのアリスの恋、そしてアディティの従姉・リアの痛ましい過去のエピソードだ。
上流階級らしきベルマ家で、とにかく金に糸目はつけないといった感の結婚式の準備が進むなか、下層階級のデュベイとアリスの恋模様はひっそりとつつましく、応援せずにいられない。
また、祝いごとに浮かれるベルマ家に波紋を落とすリアのエピソードは非常にショッキングだが、家長であるアディティの父親がリアを思いやった判断を下すシーンが、映画全体をきりりと引き締めるキーポイントになっている。

そして、アディティの結婚式が盛大に進み、かたわらではマリーゴールドに包まれたデュベイとアリスも結ばれる。膨大な数の出席者が歌い踊る豪華な結婚式と、職人仲間数人のささやかな結婚式のコントラストが美しい。
すべてを包みこむスコールの中、いつまでも続く祝福の踊り。後味の良いさわやかなラストに幸せな気分が続く。

女性たちの色鮮やかなサリーに負けない、マリーゴールドのオレンジが印象的。
歌も踊りもたっぷりで、視覚も聴覚も満足できるとても贅沢な映画だ。DVDを購入して、気分が沈む日にBGVとして流しておきたいくらい。

【★★★★★】

モンスーン・ウェディング
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posted by bambi at 21:38 | Comment(3) | TrackBack(1) | LOG #ま-も
この記事へのコメント
TBありがと。
今思い出してもとても後味の良い映画だったと私も思います。インド映画はまだチェックできてませんが近いうちによさそうな映画にチャレンジしよっと思ってます。
Posted by ウブドちゃん at 2005年08月19日 01:21
TBありがとうございます。
マリーゴールドいいですね。空港に着いたらこの花輪で現地ガイドに迎えられました。
Posted by むらの樹 at 2005年08月19日 22:23
>ウブドちゃん
私もこれで少しインド映画のイメージが変わりました。

>むらの樹さま
食べてはみませんでしたか?w

インドって、世界一の映画大国なんですよね。
なんだか奥が深そうです。
いろいろ観てみたい。
Posted by bambi@管理人 at 2005年08月23日 17:06

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モンスーン・ウェディング
Excerpt: インド旅行から帰ってきて、なんかインド映画(もしくはインドが舞台の映画)を観たいなぁ??と考えて、<I>「モンスーン・ウェディング」</I>(2001)を借りてみた。 地域性の違い、職業カーストの実態、親族の絆、..
Weblog: むらの樹ダイアリー
Tracked: 2005-08-19 22:20
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