“Fiction”と“Nonfiction”のチャプターから成る2部構成。【Fiction】女子大生のヴァイ(セルマ・ブレア)は同級生で脳性小児マヒのマーカス(レオ・フィッツパトリック)とつきあっているが、マーカスの書いた小説が黒人教授に酷評されたことが原因で2人は大喧嘩に。その夜、バーで偶然黒人教授に会ったヴァイは彼の部屋へ行くが……。
【Nonfiction】靴屋の店員のトビー(ポール・ジアマッティ)はドキュメンタリー映画を作ろうと母校を訪ね、テーマにぴったりの高校生に出会う。さっそく、無気力で落ちこぼれのスクービー(マーク・ウェバー)と彼の典型的なユダヤ系家族の撮影を開始する。
ソロンズ監督作品って、どうしてこうもあとを引くんだろう。
アメリカの恥部を描いた映画はいろいろあるが、この映画が一番「この国には住みたくない……」と思わせられた。この監督、アメリカを愛しているのかいないのか。
第一部“Fiction”、尺は短いがかなり強烈。
脳性小児マヒの男性とつきあうことで、自分は他の人と違って差別意識など持っていないことを標榜しているヴァイだが、その意識がすでにゆがんでいることに気付いていない。あげく、黒人教授に犯され、「ニガー、ファックミー!」と叫ばされてしまうくだりは、笑っていいのか顔をしかめたらいいのか。ヴァイの差別意識が痛烈に跳ね返ってくるという毒気たっぷりの短編。
第二部“Nonfiction”はソロンズ監督の本領発揮というところ。
リビングストン家の末っ子とヒスパニック系家政婦のやりとりなど、ほんっとブラックで笑いと不快が紙一重。
また、トビーの作る安易なドキュメンタリー映画が、「アメリカン・ビューティー」(レビュー未掲載)のパロディになっているところが悪趣味きわまりない。「俺ならこう作る」と言いたいのかw
「アメリカン・ビューティー」はDVD持ってるし、なんど観ても飽きない名作だと思っているが、どうしてもソロンズ作品の毒により惹かれてしまう私。
ソロンズ作品について、現時点での個人的評価は、ハピネス>ウエルカム・ドールハウス>本作。
最新作の「おわらない物語-アビバの場合-」は見逃してしまって本当に悔しいので、来月大阪で観ようかと思っています。
【★★★☆☆】
ビデオメーカー (2003/09/05)
売り上げランキング: 26,915おすすめ度の平均:笑える。考える。そして怖くなる。
観ていてツラくなってくる
どんな映画とも違う。観る勇気がある方に。


笑える。考える。そして怖くなる。
どんな映画とも違う。観る勇気がある方に。
あれ「アメリカン・ビューティー」のパロディなんですか?ポリ袋が風に舞うシーンとかあったような気もするけど。気がつきませんでした。
「おわらない物語-アビバの場合」はまだ観てないですが、この監督の映画は見逃せませんね。^^
ポリ袋ではなくストローの袋wになってましたが、「アメリカン・スクービー」というタイトルといい、アメリカン・ビューティへの皮肉っぽいものが感じられました。
>Kaz.さま
来月大阪で公開されるようなので、今度こそ見逃したくないと思っています!
DVD発売まで待てないっす。