カンヌのパルムドール&監督賞はもちろん、監督がガス・ヴァン・サントだということも知らなかったよぅ(´Д`|||)
こういうところが映画ファンとは言えないなぁ、私。
コロンバインの高校で、ありふれた一日を過ごす生徒たち。
朝からアル中の父親に悩まされたり、学食で友達とくだらない会話に花を咲かせたり、ダイエットに命賭けてみたり、いじめられっ子はまた今日もいじめられ……。
いつもと変わらない一日だったはずが、その日、校内に日常を切り裂く銃声が響いた。
モチーフは1999年に起きたコロンバイン高校の銃乱射事件。
そんなことも知らずに観ていた私は、あるかなきかのストーリーにクエスチョンマークが浮かびまくる。
というか、生徒たちがそれぞれの行動範囲内ですれ違い会話を交わす日常が、時間軸を行ったり来たりしつつ淡々と映るだけなので、ストーリーなんてないのである。
いじめのターゲットになっているらしい内向的な生徒ふたりが、パソコンで人を撃ち殺すゲームを淡々とプレイしていたり、ネットの通販でライフルを買ったりするあたりから何となく先の展開が見えてくるのだが。
学校という特殊な空間の日常に潜む異常。
リアルな日常風景が、学校大嫌いだった私に息苦しさを覚えさせ、生徒たちの数は多いのに、どこか空虚な感じがするのも学校という異質空間を良くとらえている。
この映画を観ただけでは、なにが悪くてどうすれば良かったのかさっぱりわからない。犯行に至る背景や理由付けを意図的に排除しているし、何らかの問いかけも感じられない。
ただ、こんなことがありました、皆さんどう思いますか、と重いものを放り投げられた感じだ。いやー、そんなもの投げられても困るなぁ。受け取ってしまったからには、また誰かに放り投げるとか大事にしまっておくとかどっかに埋めちゃうとか、何かしなければいけない気になってしまうよ。
面白いとか面白くないとかではなく、観ると精神的に疲弊するタイプの映画。
ガス・ヴァン・サント監督特有の硬質な透明感のある映像は美しいが、頭カラッポにして楽しめる映画ではないので、コンディションは万全に。
【★★★☆☆】
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