2005年07月11日

南極物語(1983/日本/監督:蔵原惟繕)

おそらく、生まれて初めてスクリーンで観た映画がコレ。
今も果たして感動できるだろうかと、ずっと観たいなぁと思っていたのだが、日本映画専門チャンネルで放映されたのを好機に20年ぶりに観てみた。

南極第1次越冬隊と2次越冬隊の交替時、かつてない悪天候に見舞われ2次隊の昭和基地派遣は断念を余儀なくされる。だが、1次隊犬ぞり係の潮田(高倉健)と越知(渡瀬恒彦)は15頭のカラフト犬を基地の外に鎖で繋ぎっぱなしにしてきており、犬たちを助けに戻ることを懇願するが、すでにそこまでの燃料もなく、やむなく犬たちを置き去りに帰国する。
残された犬たちの半数は自力で鎖を切り、首輪を抜け、過酷な南極の地で生き抜くための戦いが始まった。

美化されすぎとか、犬本当に殺してんじゃないのとか、犬置き去りの意味がワカランとか、いろいろと批判も多い映画であるが、犬置いてくるなんて非人道的って批判はどうなんだろう。
結果的に繋ぎっぱなしで置き去りにしてしまったことは人間のエゴではあるが、なにも置いてきたくて置いてきたわけじゃないんだし。
越冬隊を非難する人たちは、新潟地震でやむなく飼っていた牛を放置して人間だけ退避した山古志村の人々も非難するのか? 村に残された牛が液状化した地盤に沈み込んでいる映像はかなり衝撃的だったが、村人への非難はとくに聞かなかったなぁ。
非難するのは、タロ・ジロがお犬様だから? そこんとこの意識の差もまた人間のエゴに思えるのだが。

私は子どものころ犬に噛まれて頬に穴が開いたことがあるが、まったく犬嫌いではないし、むしろ犬も含めどんな動物でも好きなほうだが、機会があれば犬鍋を食べてみたいとも思っている。これって愛犬家の人びとには噴飯もの? 牛肉や豚肉食べるのとどう違うのかわからないのだが。

余談はさておき、空前の大ヒットを記録した本作だが、今観ると演出もストーリーも大味で粗いねぇ。もう少しコンパクトに編集できなかったものか。
20年後の感想としては、犬たちのがんばりによる鬼気せまる演技と南極ロケ(実際は北極ロケがほとんどだそう)と壮大な音楽だけが観るべきものがある映画でした。
実話は確かに感動的ではあるけれど、映画にする必要があったのかなぁ。犬たちにあそこまでさせる意味が。
映画の収益が動物のために何か使われたという話も聞かないし。何だかいろいろ腑に落ちない点も多い感動大作だが、動物映画に金を落とすのはやめようと改めて思ったことは観た甲斐あったかもしれない。

素朴な疑問として、実際のところ、タロ・ジロは生き抜くために仲間の死体を食べたりしなかったのだろうか。たとえそうだったとしても、そこは誰も非難しませんよ、タロさんジロさん。

【★★★☆☆】

南極物語
B00005QYIE高倉健 渡瀬恒彦 岡田英次 夏目雅子

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posted by bambi at 01:44 | Comment(3) | TrackBack(10) | LOG #な-の
この記事へのコメント
ご訪問ありがとうございました
やはり感動はいつまでも変わらないものでしょうか
Posted by くらのすけ映画社 at 2006年01月05日 20:11
(* '-')ノ ハジメマシテ☆
こんばんは。ご報告遅れましたがTBさせていただきました。お返しのTBどうもありがとうございました。
犬は一番、人間となじみの深いペットとして飼われているからでしょうか。
猫も同様、ペットになるものに関しては、牛や豚よりずっと人間は贔屓目にみているような感じがします。
Posted by kaorihonoka at 2006年02月02日 00:43
こんにちは!
私は昨夜のテレビ放送で20数年ぶりに本作を観ました。
犬達の自然との戦いぶりはあまりに辛く、やっぱり涙なくしては観れませんでした。
Posted by honu at 2006年03月19日 19:33
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