2005年04月15日

ウエルカム・ドールハウス(1995/アメリカ/監督:トッド・ソロンズ)

愛してやまない「ハピネス」のソロンズ監督デビュー作。
ハピネスほどエグくはないが、これまたずいぶんブラックな映画だ。

学校では「ブス」「レズ」といじめられてクラスの嫌われ者、家でも要領の良い兄と妹、あからさまに愛情に偏りのある両親に囲まれてみそっかす扱いの少女・ドーン。
誰からも愛されないドーンはどんどんねじまがってしまい、性格まで悪い。いじめられても言い返したりやり返したりするあたりが頼もしいが、やることなすこと裏目に出る要領の悪さで、いつも叱られるのはドーンの方。
恋愛やセックスにも興味しんしんで、兄のバンド仲間で女たらしのスティーブに恋をする。また、いつもドーンをいじめているブランドンとも微妙な関係に……。

この少女、学校ではかなり露骨なイジメを受けているのだが、それが重かったり後味の悪さがないのは、どこまでも憎たらしいドーンのキャラゆえ。
いじめられっ子が他者を思いやり優しくできるかといえば、現実はそんなことはなくて、いじめられれば心がささくれて自分よりさらに弱い誰かをいじめて八つ当たりしたくなる。
そんなリアルでシニカルな現実を改めて感じさせられるが、それも裏目に出てますますドツボにはまっていくドーンの姿がとてもおかしくて、ちょっと自分に重ね合わせてまた苦笑い。

この子は大人になっても決して美人にはならないだろうし、性格もどこか曲がったまま、ツイてない一生を送るんだろうと救いのない想像をさせてしまうところがソロンズ監督のすごいところだ。
ふてぶてしい面構えと、何だかすごいファッションセンスが個性的なドーンに幸あれ。

【★★★★☆】

ウェルカム・ドールハウス
ヘザー・マタラーゾ トッド・ソロンズ ブレンダン・セクストンjr エリック・メビウス

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posted by bambi at 23:13 | Comment(2) | TrackBack(2) | LOG #あ-お
この記事へのコメント
>ツイてない一生を送るんだろうと救いのない想像をさせてしまう
ホントにそうですね。
救いのないラストシーンが印象的でした(笑)。
Posted by albrecht at 2005年09月04日 23:01
>albrechtさま
ドーン嬢の救いのない人生については、ソロンズ監督の最新作で明らかに…
ヒドスギル(;´д`)

TBいただいたエントリでも「ゴーストワールド」のイーニドとの類似点を挙げられていましたが、イーニドのラストは、ドーンに比べたらある種の希望が持てましたねぇ。
Posted by bambi@管理人 at 2005年09月04日 23:38

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『ウェルカム・ドールハウス』
Excerpt: トータルで「中の下」??「下の上」あたりをウロウロウロウロしてるところに、ほのかな
Weblog: Albrecht's Alternativity@ココログ
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ウェルカム・ドールハウス
Excerpt: ブログ始めました!! 映画レビューメインのブログになるかと思われます。 毎日更新をモットーに頑張ります。 『ウェルカム・ドールハウス』 あらすじ 『ブスで成績も悪..
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