2005年04月12日

盲獣VS一寸法師(2001/日本/監督:石井輝男)

石井輝男監督のファンなので点を甘くしたいところだが、本作はいただけなかった。
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」以来の石井監督の乱歩もので、オープニングに竹中英太郎の挿絵が使われてるのなんか見た日にゃ期待せずにはおれなかったのだが……。

石井監督以外のスタッフに、ほぼ初めて映画製作にたずさわる若手ばかり起用しているせいか、画質と音声が悪すぎる(撮影は石井監督かも……)。画質は私は見れりゃいいのでこだわらないが、セリフが聞きとれない箇所があるほど音質が酷いのはプロとしていかがなものか。

肝心のストーリーは、タイトルから乱歩の盲獣と一寸法師がどのように融合するのかわくわくしていたが、なんとまったく絡まない! ただ同時期に起こった事件というだけなのだ。これにはビックリ。
どちらもかなり忠実に原作をなぞっているが、もっとはっちゃけた脚本にしても良かったのではないか。
まぁ、原作に忠実なだけにエログロ度はかなりのもので、それだけは石井監督ファンとして満足。

内容的にどっちが勝ったかというと、圧倒的に盲獣。一寸法師はミゼットプロレスラーのリトルフランキーが演じているが、対する盲獣役の平山久能が強烈なだけに(おそらく同監督の『地獄』で宮崎勤似をやった人)あまり印象に残らない。本物のフリークスも喰ってしまう特異な存在感はスゴイぞ平山久能。

その他、棒読みもはなはだしいリリー・フランキーをはじめ、塚本晋也監督が史上最も地味な明智小五郎を演じていたり、またまたラストにオイシイとこ取りの丹波哲郎、なぜか友情出演の及川光博など、異色すぎるキャスト。
丹波哲郎は美術評論家として出てくるのだが、最後に盲獣の全てを否定するすごいこと言ってますよ、乱歩先生!

DVD特典のメイキングで、丹波哲郎のことを「タンバちゃん」と呼ぶ石井監督が一番ツボだったかも。

残念ながら石井監督ファン以外にはおすすめできない。乱歩ファンは増村保造監督の「盲獣」を観よう。

【★★☆☆☆】

盲獣VS一寸法師
リリー・フランキー 石井輝男 塚本晋也 橋本麗香

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posted by bambi at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | LOG #ま-も
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