2005年04月04日

田園に死す(1974/日本/監督:寺山修司)

こ、こわいよぉ。ガクガクブルブル。
たいていの映画は平気な私だが、これは本当に怖かった。

一種の精神的な母親殺しがテーマであるストーリーもさることながら、赤がやたら鮮烈な色彩設計、地獄絵のようなおどろおどろしい演出、どれも怖すぎだ。
田園という美しい響きと紙一重な、土着的な村(恐山のふもと)の描写も息が詰まるほどの閉塞感がある。

そんな閉塞的な村で、まるで座敷牢に閉じ込められていると感じてしまうほど、母親の重い愛情の鎖から逃れようとする少年像が痛い。これは誰もが心の奥底に隠し持っているある種のトラウマに強烈に訴えかけてくる。それだけは言わないで〜と叫びたくなる。女性である私ですら怖いテーマなので、男性にはやや酷な内容ではないかと思う。

本筋が怖いのでもう二度と観たくないのだが、総天然色という言い方がぴったりくる色彩の世界に蠢く妖しいサーカス一座(というか見世物小屋)はこの手の悪趣味をもつ人は必見。

良くも悪くも強烈な印象を残す、他に類を見ない映画。
意匠・花輪和一に納得。ところで意匠って何やるんだろ?

【★★★★☆】

田園に死す
菅貫太郎 高野浩幸 八千草薫 原田芳雄

ジェネオン エンタテインメント 2001-10-25
売り上げランキング : 7,323
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人気blogRanking ≪ひっそり参加中。よろしかったらclickしてって下さい。
posted by bambi at 22:13 | LOG #た-と
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。