2003年06月29日

光の雨(2001/日本/監督:高橋伴明)

 日本を震撼させた「連合赤軍あさま山荘事件」は、革命を夢見た若者たちが山岳地帯のアジトに篭り、閉塞した状況下で「総括」という名のもとに次々と行われた凄惨なリンチ事件の果てに起こった。あさま山荘事件に至るまでの連合赤軍の内部状況を真っ向から小説化した立松和平の原作を映画化。
 原作と異なるのは、連合赤軍のリンチ事件を描く『光の雨』という映画の制作状況が描かれているという二重構造になっている点。劇中映画の『光の雨』と、事件の時代背景などほとんど知らない若い役者たちが、自分たちの演じる革命闘士の心理に戸惑いつつも役に魅入られていくさまが交互に進行し、ちとややこしい。テーマがあまりに重いため、実際のリンチ事件のみのシナリオでは壮絶にすぎるだろうし、劇中映画のメイキングという名目で若者たちに事件について語らせることで、現代のフィルターを通すことに成功している。
 連合赤軍というのは、私が生まれるほんの少し前に、今の私と同じ世代だった人たち(いやもう少し若いけど)だったわけだが、思想も社会に対する関わり方も隔たりがありすぎて、彼らを理解するのは無理である。あさま山荘に篭城した残党が何を考えていたかなど知るよしもないのだが、自分たちの信じる大儀のためにあれだけ仲間をなぶり殺した後(14人……)では、引くに引けないという焦燥感や一種の開き直りもあったのではないかなぁ。ま、実際のところは誰にも分からないけどね。
 特筆すべきは、永田洋子(劇中では上杉和枝)役の裕木奈江。どっちかというと嫌いだったんだけど、演技うまいなぁ。コワイ永田洋子が見れます。森恒夫(倉重鉄太郎)役を演じる若手俳優の役(ややこしい)は山本太郎で、漫才師を辞めて役者を目指し、ふだんは路上で言葉売りをしているという設定が謎。モデルは元チームゼロののりやすか……? 何故??

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posted by bambi at 01:37 | LOG #は-ほ
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