2002年03月28日

ハピネス(1998/アメリカ/監督:トッド・ソロンズ)

 私がビデオをレンタルするときの選択基準は、ほとんどタイトルとカバジャケによるところが大きく、前評判は知らない映画が多いのだが、これほど当初抱いていたイメージと違った作品は初めてだ。こんなにブラックで下ネタ満載の映画だったとは……。
 タイトルとは裏腹に、不幸な人たちによる不幸なエピソードのオンパレード。中心となる3人姉妹のうち、長女は家族に恵まれ、幸せな家庭を築いていたはずが、実は夫は小児性愛者で長男のクラスメイトの少年をレイプしてしまうような変態。次女は美貌の流行作家だが、才能がないことに苦悩している。そして三女のジョイは、冴えない彼氏に別れを告げると罵倒されたあげくあてつけ自殺されてしまうわ、セックスと金がめあての男にだまされるわと男運がないうえに、趣味でやっている作曲も見込みなさげ。次女のアパートの隣の部屋に住むオタク系デブ男は、隣の美女を犯すことを夢想しているが、声をかけることもかなわず、変態電話でオナニーしつつ欲望を晴らす毎日。そのデブ男に密かに思いを寄せるこれまたおデブな女は、自分をレイプした男を殺してしまい、バラバラにして冷凍庫に保存している。
 どこかネジの一本抜けたダメ人間たちの幸せさがしがおかしくてやるせない。次々と容赦なく降りかかる不幸にも、なんとか折り合いをつけてやっていかなければならないのが人生ってもんだ。
 この映画、妙に長いと思ったら2時間15分もあるのだが、不幸な登場人物たちが微妙にクロスしていく脚本と、ブラックな笑いを誘う会話や描写に、最後まで飽きなかった。とくにおかしいのは、「クラスで僕だけまだイッたことがないんだ」と性に悩む息子の相談にやけに真剣に答える、隠れショタコン親父の会話。少年レイプが露見した後の親子の会話はブラックで哀しくて、でも笑ってしまう。
 「ハピネスなぜ遠い? 私から」、エンディングの歌詞にしみじみと聞き入ってしまいました。

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posted by bambi at 02:45 | LOG #は-ほ
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