2003年06月27日

突入せよ! 「あさま山荘事件」(2002/日本/監督:原田眞人)

 浅間山荘事件で陣頭指揮をとった佐々淳行氏の原作を映画化。故に完全に警察サイドから描かれており、立てこもっている連合赤軍はまったくといっていいほど出てこない。時代背景などにもいっさい触れておらず、連合赤軍がなぜそのような事件を起こしたのか、山荘の内部はどんな状態だったのか、これ見ただけではさっぱりわからないのだった。この描き方には賛否両論あっただろうが、私は成功していると思う。日本人ならこの事件の背景くらい知っていて当然だし、突入後の銃撃戦に至ってもなかなか顔を見せない連合赤軍という演出が不気味でよい。近いうち、連合赤軍サイドを描いた「光の雨」も見てみたいと思う(ちなみに私は、原作どっちも読んでいる連合赤軍ファン)。
 この事件には、東京から派遣された警視庁と地元の長野県警が合同でのぞんだのだが、両者の軋轢といったら、民間人から見るとバカバカしいことこの上ない。どっちがイニシアチブをとるかでもめてる間にもっと建設的なことしろよと言いたくなるが、そんな現場の混乱ぶりがいっそコミカルで迫力がある。まぁ、この人たちも決してヒーローを気取っているわけではなく、あくまで仕事としてやっているわけで、英雄の活躍ではなく働く男たちのリアリティを見るべきだろう。
 佐々淳行を演じた役所広司や官房長官役の藤田まことなど、達者な役者が揃っていて見ごたえあるが、大事件だっただけに登場人物が多く、大混乱の現場描写はセリフがかぶりがちで聞き取りづらく、かなり音が悪いと言わざるを得ない。字幕つけて欲しいくらいである。あと、このタイトルは映画としてはちょっとどうかと思うゾ。直球だけどさ。

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posted by bambi at 10:12 | LOG #た-と
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