2002年02月26日

徳川セックス禁止令 色情大名(1972/日本/監督:鈴木則文)

 監督は、「トラック野郎」「緋牡丹博徒」「塀の中のプレイボール」「びんばりハイスクール」(この原作マンガは好きだった)など、何でも撮ってる鈴木則文。「温泉スッポン芸者」なんてのもありますな。
 内容はもう、バカバカしくてサイコーっす。東映異常性愛路線は期待を裏切りません。徳川の息女・清姫(杉本美樹)を嫁に迎えることになった田舎大名(名和宏)であるが、織田信長ファンで質実剛健を旨とする彼は女嫌いで、30過ぎて未だに童貞。初夜もどうしていいのかわからない。これにアドバイスする重臣、「では、このようになされませ! じぃが太鼓を叩きまする! 一の太鼓をドンと叩きますれば、入れられませ! ニの太鼓をドンと叩きますれば、次は抜かれませ!」。城内にドーンドーンと鳴り響く太鼓の音に合わせて腰を振るバカ殿。もう抱腹絶倒である。
 しかし手荒なセックスにすっかり清姫はへそを曲げてしまい、初夜以降殿を寝所に近づけさせない。あわてた家臣は豪商(渡辺文雄)に頼み、フランス娘(サンドラ・ジュリアン)を練習台としてあてがう。サンドラのテクニックにメロメロになってしまったバカ殿は、清姫とうまくいくどころかすっかり色狂いになってしまい、サンドラを側室に迎えてしまう。そして自分が今まで知らなかったこのような快楽を下々の者が味わうのは許さんとばかりに、「閨房禁止令」を発令してしまった。
 ムチャクチャな禁止令に、町民は「やらせろーー」と叫んで一揆を起こすわ、家臣たちは鼻血を出して仕事にならないわ、城下はおろか城内も大混乱。禁令を破ったとして腰元が乳まるだしで切腹させられるのもスゴイ。こんな状況に心を痛めた清姫は、サンドラに男女の営みについて手ほどきを受ける。忠臣(成瀬正孝)も命を賭けて殿を諌めようと、サンドラを抱いて殿の目の前で切腹を果たし、サンドラも潮漬けの刑で処刑されてしまう。多大な犠牲を払ってやっと目覚めた殿は、ついに閨房禁止令を撤回。その夜、こちらも性に目覚めた清姫と久しぶりにセックスするが、興奮しすぎて腹上死してしまった−−。
 このようにおバカなストーリーの中で、宣教師の娘であるサンドラをいたぶりまくる転びバテレンの渡辺文雄と、信仰心と快楽の間で苦悩するサンドラのハードな人生だけがマジである。ここだけやけに重いエピソードと、バカ殿のご乱行の対比が何とも言えません。その他、新婚ほやほや、いざ初夜というところへ役人に踏み込まれ結局できずじまいの鳳啓助・京唄子カップルとか、町人のチョイ役でいい味出している、奥目の八ちゃんこと岡八郎、故・平参平、何しに出てきたのかよくわからない好色の素浪人・山城新伍など、随所で笑えるキャスティングも見どころ(東映異常性愛路線ではおなじみ、大泉彬・由利徹ももちろん出てます)。ラストもマジなのか確信犯なのか判断に苦しむ爆笑もんの字幕で締めくくられ、お腹いっぱいです。
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 東映異常性愛路線ってビデオになっているものはあまりないのではないだろうか?(少なくとも、私の通っているビデオ屋にはこれくらいしか見かけない) こんな面白い映画がせっかくビデオになってんだから、観ないと損ですぜ、ダンナ。

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posted by bambi at 10:11 | LOG #た-と
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