2002年02月25日

恋におちたシェイクスピア(1998/アメリカ/監督:ジョン・マッデン)

 スランプで台本を書けなくなってしまったウィリアム・シェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)が、男装して新作劇のオーディションを受けにきた美しいヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)と出会い、彼女との恋を通して「ロミオとジュリエット」の戯曲を完成させていく大メロドラマ。
 当初はコメディだったはずのロミジュリ(略してみた)が、良家の娘で結婚を間近に控えたヴァイオラと許されない恋におちたことから、悲劇として描かれていく。稽古中のロミオのセリフがシェイクスピアに、ジュリエットのセリフがヴァイオラの心情に重なり、違和感なく2組の悲恋のカップルがシンクロしていく脚本がみごと。でも劇中のロミオは、男装したヴァイオラがやってんだけどね。この男装がどこからどう見ても女にしか見えないのに誰も気付かないとか(当初はシェイクスピアも騙されている)、毎晩のように簡単にヴァイオラのベッドに忍び込んでるシェイクスピアとか(警備の薄い屋敷だ)、イギリス女王がロミジュリの初演をお忍び観劇していたりとか(女性を舞台に立たせたとして、あわや全員逮捕されかけたところで『お待ちなさい』。水戸黄門みたいである)、ご都合主義的展開が気になる箇所もあるが、アクロバティックな脚本とカットバックを多用した演出が非常に巧みなのでささいなことはまぁヨシとしたい。結局、ラストはロミジュリのごとく、シェイクスピアとヴァイオラも悲恋で終わるのだが、ちょっとファンタジー入ったラストシーンも余韻が残る。
 どうやらこの時代は、風紀上よろしくないということで女性が舞台に上がるのは禁止されていたようなのであるが、そうすると「ベニスの商人」なんかはややこしいことになるなぁ。ポーシャを美少年が演じて、さらに男装するのか。そっちのほうがよっぽど風紀上よろしくないのではないか(^^;)?

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posted by bambi at 12:11 | LOG #か-こ
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