2003年06月30日

蒲田行進曲(1982/日本/監督:深作欣二)

 JR蒲田駅の発車音楽がこれなんだよね。邦画では最も好きな映画の一つ。
 時代劇のメッカ、京都の撮影所では、銀ちゃんこと倉岡銀四郎(風間杜夫)の発主演映画「新撰組」の撮影真っ只中。ライバルの橘(原田大二郎)のほうが見せ場が多いことに焦る銀ちゃん。そんな銀ちゃんの身辺整理のために、子分のヤス(平田満)は、妊娠中の銀ちゃんの恋人・小夏(松坂慶子)を押し付けられる。小夏のために、誰もやりたがらない危険なアクションの仕事ばかり引き受け、ズタボロになっていくヤスの一途さに徐々に惹かれていく小夏。一方、銀ちゃんは仕事に行き詰まり撮影をすっぽかしてしまう。銀ちゃんを励ますため、「新撰組」の撮影の中で最も危険で、本職のスタントマンも逃げ出した「池田屋階段落ち」のシーンの落ち役を引き受けてしまうヤス。そして階段落ちの撮影の日が迫る……。
 つかこうへい脚本のためか、舞台じみた演出が多く、風間杜夫と松坂慶子のかぶききった演技が素晴らしいのだ。子どもがそのまま大人になったような(by.小夏)、わがままで残酷で、しかし愛すべき銀ちゃんのキャラクターが、キザでわざとらしい芸風(笑)の風間杜夫に見事にはまっている。
 そんな銀ちゃんを盲目的に慕う、お人好しで一途なヤス。両極端な二人だが、ある意味どちらも女にとって理想の男性像ではないだろうか? そんな男二人に愛される小夏は本当に幸せな女性だなぁと思う。最も、銀ちゃんみたいな男と添い遂げたら一生苦労するだろうけどね。
 鮮やかな幕切れも印象深い、笑いあり涙ありの大傑作。

人気blogRanking ≪ひっそり参加中。よろしかったらclickしてって下さい。
posted by bambi at 22:46 | LOG #か-こ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。