2002年02月20日

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(監督・石井輝男/1969)

▼新文芸坐オールナイトプログラム「激レア!蔵出し!福袋(3)東映カルトBIG2 石井輝男VS牧口雄二」にて(2001/10/20)

 タイトルからして一目瞭然、キワモノ中のキワモノ映画。原作は前半「パノラマ島奇談」、後半「孤島の鬼」。とにかく一言でいってしまえば「へんな映画」なのだが、脚本は迷走しつつもけっこうしっかりしていて、2つの原作のミックス具合には正直、感心した(笑)。全体のベースにあたる原作・孤島の鬼の前半にある主人公のぬる〜い恋愛譚はばっさりカットされ、パノラマ島奇談の「異常なユートピア建設の野望」という最も面白いプロットをうまくミックスさせている。その他、「人間椅子」「屋根裏の散歩者」などからもオイシイ箇所のみピックアップ。まさに「江戸川乱歩全集」という名に恥じない、乱歩作品狂乱ごった煮状態である。
 なんといっても圧巻は主人公の父親役・土方巽と暗黒舞踊団のみなさんであろう。原作だとこの父親はせむしなのだが、土方巽はなぜか手に水かきを持つ奇形人間という設定。白い大振袖という奇怪な衣装で、海岸をくねくねした動作で走り回り、岩の上で野獣のような咆哮をあげのたうち廻る。むー、夢に見そうな強烈なシーンでありました。
 奇形親分(土方巽)に人体改造させらた奇形軍団にはもちろん暗黒舞踊団のみなさん。しかし、思ったより奇形度はマイルド。というか、性器人間(山田風太郎の『陰茎人』を思い起こしていただけばよろしい)、獣人(下半身が馬)、石膏人間(奇形か?)、綿人間(奇形なのかぁ?)などなど、ちょっとファンタジー入ってしまっている(笑)。この時代でもリアルフリークスを映画に出すのは難しかったものであろうか。
 さて、この映画、想像を超えたすごいラストが待っているので、絶対に途中で席を立ってはならない(そんな人がいるとは思えないが)。


 「おかぁさ〜ん おかぁさ〜ん」

 ド ッ カ ーーーーー ン(人間花火)
 (空飛ぶ各人体パーツ←明らかにマネキン)


 た、たまらん。なんだこのラストはぁぁぁ(笑)?! この瞬間、館内は爆笑に包まれたのでありました。
 もしも近辺の名画座系・ミニシアター系でかけられることがあれば、万難を排して観に行くべし。

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posted by bambi at 10:26 | LOG #あ-お
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