2006年05月21日

変態家族 兄貴の嫁さん(1984/日本/監督:周防正行)


“笑うポルノ、ヌケるコメディ”にて。

間宮家に、長男・幸一(下元史朗)の嫁、百合子(風かおる)がやってきた。しかし幸一は新婚の妻を放ってバーのママに入れあげている様子。長女・秋子(山地美貴)は風俗に勤めるようになるし、次男・和夫(首藤啓)は万引きで警察に捕まる始末。そんな家族を暖かく見守る百合子を、父・周吉(大杉漣)は頼もしく感じるのだった。

周防正行のデビュー作であり、ピンク映画で小津安二郎へのオマージュをやったことで有名な作品。
当時30代にして、60代くらいの父親の役を演じる大杉漣が絶品。彼の演技のためだけでも一見の価値がある。

“変態家族”というタイトルはパンチが効いてるが、アブノーマルなのはバーのママとSM的プレイにはげむ長男くらい。といってもかなりステレオタイプな描写だし、新妻との夜にもソフトSMを取り入れてみるものの、縛りはかなり雑。周防監督はSMにはぜんぜん興味がないらしい。

全編通して最もエロティックなのは、新妻が掃除中にビニール紐の切れ端を見つけて夫との夜を思い出し、畳の上で自慰にふけるシーンだろう。一階では縁側に座り外をながめながら「母さん、息子にはすぎた嫁じゃないか」とつぶやく大杉漣。この映画の全てはこのラストシーンに凝縮されているといってもいい。

小津世界の静寂と生々しい性描写が違和感なく融合し、カラミもハードじゃないので、女性も観やすいと思う。
男女のカラミシーンがあればあとは何をやってもOKという世界で、多くの才能ある映画人を輩出したピンク映画の醍醐味を味わえる。

評価:★★★☆☆

変態家族 兄貴の嫁さん

カテゴリ: ジャンル別 > 日本映画 > ドラマ > ドラマ総合
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posted by bambi at 15:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | LOG #は-ほ
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