2006年05月13日

エロ将軍と二十一人の愛妾(1972/日本/監督:鈴木則文)


“笑うポルノ、ヌケるコメディ”にて。
ちなみに“愛妾”は“めかけ”と読む。

この映画、ずっと観たかったんだよね。ありがとうシネマヴェーラ。この企画、最高です!
上映前の小沼勝/中田秀夫監督によるトークショーの最中、鈴木則文監督が劇場に来られていることが発覚。そんな、客席にさりげなく座ってないで下さいよ! ビックリしたなぁもう。

十代将軍・徳川家治(田中小実昌)が“恍惚の人”になり、田沼息次(安部徹)は十一代将軍を豊千代(林真一郎)と強引に決めてしまう。
ところが、日頃から学問ばかりしている豊千代は女を知らない。将軍になれば数百人もの女が仕える大奥に通わなければならないので、まずは筆おろしのため吉原に連れていくが、花魁が膣痙攣を起こしてふたりは離れられなくなり、豊千代は人前に出られなくなってしまったからさあ大変。
困った田沼息次は、お吉(池玲子・その正体は義賊女ねずみ小僧)のアドバイスで、田舎から出てきたばかりのエロ小僧・角助(林真一郎・二役)が豊千代に生き写しであることを知り、さっそく代役に立てる。
無類の女好き・角助は大喜びで、大奥の女に手をつけまくり孕ませまくり。あげくのはてには田沼の妻を一夜貸し出せと要求し、娘ともども親子どんぶり。
田沼の苛立ちなど意にも介さずやりたい放題の角助だったが、大奥で下働きをしていた幼なじみのお菊(渡辺やよい)が嫌がらせを受けて井戸に身投げをしてしまったことを知り、精神が錯乱しはじめた角助。ついには囚人に大奥を解放するという法令を出す。われ先にと大奥になだれ込む囚人たちと女たちによる、狂乱の痴態が繰り広げられるのであった…。

これほどエロでバカでありながら、ベースには則文監督らしい反権力思想がかいまみえる。
すべては百姓一揆で父親を殺されたために恨みを抱き、庶民の血税の上にあぐらをかいている幕府をひっかき廻さんとする女ねずみ小僧・池玲子の描いたシナリオどおりにことは進んでいく。女ねずみ小僧の見込んだとおり、角助の怒涛のエロパワーで大奥はもうめちゃくちゃである。さすが下賎の者の精子は強い。精度の高い命中率で、大奥の女たちはもちろん、京から迎えた皇族の血を引く側室(杉本美樹)も次々と孕ませていく。
獣欲のおもむくまま、高貴な血筋に庶民のバイタリティをたっぷり注入したあげく、男子禁制の大奥にもっとも下賎な囚人たちをなだれ込ませる狂いっぷりに、女ねずみ小僧も「あなたは徳川始まって以来の名君です」とカラダを開いて慰労(池玲子、やっと脱ぐ)。あそこでもここでもと、おかまいなしに繰り広げられる一大乱交のシーンは圧巻である。まさに性の大スペクタクル!

三原葉子がまたとんでもないヨゴレ役で、イイ仕事している。狆をバター犬にして悶えていたかと思えば、次は清の使節団から献上された“パンタ”なる小人の性玩具2匹(+狆)にバージョンアップ! しかしこの“パンタ”は強烈だー。「家畜人ヤプー」みたいですわ。

おなじみ、大泉滉・由利徹・岡八朗トリオも相変わらずの脱力系ギャグを繰り広げる。由利徹と岡八朗はわけのわからない清の使節団として出てくるが、その名も“毛沢山”(もうたくさん)と“陳万紅”(ちんまんこう)。岡八朗(奥目の八ちゃんだよ!)は女に「陳万紅さまぁ〜」と迫られ、実は宦官でチンコがないことを告白。それを聞いた角助はさっそく宦官制度を取り入れようと提案、うっかり賛成して植木バサミでチンコ切られる忠臣が大泉滉なのであった。

タイトルの“二十一人の愛妾”は、本編中に角助が手込めにした女の数なのかな?(数えてなかったけど)
しかし、ハダカになるのは二十一人どころのさわぎではない。というか、出てくる女のほとんどはハダカになって何らかのセクシーシーンがあるという、女体スペクタクル系バカ映画である。
徳川セックス禁止令 色情大名(1972/日本/監督:鈴木則文)とともに、冥土の土産にいっぺん観とけ!

評価:★★★★☆

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posted by bambi at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | LOG #あ-お
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