2006年03月14日

刺青(いれずみ)(1966/日本/監督:増村保造)


質屋の娘・お艶(若尾文子)は、ある雪の夜、いとしい手代の新助(長谷川明男)とともに駆け落ちを果たす。二人きりで短い蜜月を過ごすが、かくまってくれた船宿の主人・権次(須賀不二夫)は札付きの悪党。新助を殺しお艶を女郎宿に売り払ってしまおうと考えていた。そのお艶に目をつけている男がもう一人いた。刺青師の清吉(山本学)である。清吉は他の何ものにも換え難いお艶の美しく白い肌に、一世一代の刺青を彫りたいと願っていた…。

このあいだ、同原作(谷崎潤一郎)の再々映画化となる、刺青 SI-SEI(2005/日本/監督:佐藤寿保)を観たばかりであるが、あまりの違いに驚いた。キャラクターの魅力、ストーリーの面白さ、映像の美しさ、全てにおいて比べものにならない。
とにかく、脂ののりきった若尾文子の美しさは嘆息もの。婀娜な魅力とは、こういう人のことをいうのだろう。
実際は吹き替えが多いらしいが、その美しい背中は最高級の和紙のよう。
刺青の図案(女郎蜘蛛)の不気味さと、汚れを知らない白いカンバスのコントラストが、いっそうまがまがしく蠱惑的に映る。

男を喰い殺す背中の女郎蜘蛛は、男の生血を吸ってますます生命力を増していく。
男なら誰しも、こんな女郎蜘蛛に抱かれて精も根も吸い尽くされたいと夢想するのではないだろうか。

評価:★★★★☆
刺青(いれずみ)
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posted by bambi at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | LOG #あ-お
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