2006年03月11日

Respect 川本喜八郎 #Aプログラム

ユーロスペース@渋谷】

Bプログラムの鑑賞からちょっと間が開いてしまったが、本日はなんと、川本喜八郎氏と、日本アカデミー賞を総ナメにした山崎貴監督(『ALWAYS 三丁目の夕日』…観てないけど)のトークショーが!
川本喜八郎氏は大正生まれ。81歳という御歳でありながら、とても闊達で溌剌としておられ、トークも面白い。厳然としたイメージの職人的作品とはあまり結びつかない、気さくで優しい雰囲気のおじいちゃんだった。
山崎監督とのトークでは、ミニチュアセットや人形など、CGでは表現しきれない“モノ”へのこだわりや、ロシアのアニメーション作家ユーリ・ノルシュテインの職人エピソードなど、非常に興味深い話が聞けた。
映画2本観たあとで、やや疲れ気味だったのだが、やっぱり来てよかったなぁ。

doujouji.jpg

セルフポートレート

アサヒビールCM集
楽しいドタバタ西部劇のCM集。これってとてつもなく貴重なフィルムではないだろうか?

花折り
留守番の小坊主が酒好きだったのが運の尽き。花見と酒とおおらかな笑い。

犬儒戯画
犬たちが疾走するドッグレースの突然の停電…暗闇の中で何が起きたか?
人形のモノクロ写真を再撮影しているとのことで、不思議な味わいの作品。


中世の夜の暗黒の中、猟師の兄弟に襲いかかったものは…。
川本喜八郎の真骨頂。命を得ているかのような人形たちの動きは、ときにユーモラスで、ときに恐怖感を煽る。漆黒の闇と簡略化されたセットの融合もまた、様式美の極致。

道成寺
恋した男を追って、追って、追って…
若い僧侶に惚れた女の情念を、繊細で巧みな心理描写で表現。表情のない人形から紅蓮の炎が立ち上っているようで、背筋が凍る。
怖ろしい…。そして、息をのむほど美しい。

不射之射
弓の名人を目指した若者の修行の歳月。
奇抜なストーリーがマンガチックで楽しい。川本喜八郎の人形と、中国の水墨画的雰囲気がマッチし、独自の世界観が作り上げられた作品。

劇場を出ると、観客を見送る川本喜八郎氏と眼が合う。どうしていいかわからず頭を下げると、とてもすてきな笑顔を返してくださった。
生き生きと自信に溢れる表情、とても80歳を越えておられるとは思えない。一生の仕事を持っている方は違うなぁと感銘を受けた一瞬であった。

▼関連エントリ
Respect 川本喜八郎 #Bプログラム (06/2/25)
Respect 川本喜八郎 #特別プログラム (06/3/17)

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posted by bambi at 23:59 | Comment(3) | TrackBack(2) | LOG #Event
この記事へのコメント
「アートアニメーションの素晴らしき世界」という本で知ってからずっと観たかった作品たちに出会えたことがうれしい企画でした。

こちらの記事にトラックバックさせていただいたら、
文字化けしてしまいました。再度トライして成功しましたので、文字化けしたほうは削除してくださいね。
Posted by いわい at 2006年03月15日 08:46
■いわいさま
やはり「蓮如とその母」にも行かれますか?
2日間だけの特別プログラムなので混みそうですが,とても楽しみにしている作品です。

人形アニメって手間ばかりかかって採算のとれないジャンルらしいですね。昨年のT・バートンのコープスブライドのようなメジャー作品だけでなく,自国の川本喜八郎作品こそ多くの人に観られると良いのですが,内容は一般向けではなかったですね…

私もサポーターになりたい。
Posted by bambi@管理人 at 2006年03月15日 10:51
bambiさん
「蓮如とその母」にも行きたいと思っておりますよー。
混みますよね。多分。
武満徹の音楽も楽しみにしているのです。

確かに一般向けではないかもしれないけれど、観たら面白いと思う人も多いのではないかな、と思ったりもします。
Posted by いわい at 2006年03月15日 20:50

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Weblog: 迢舌?遨エ縺ォ縺ヲ
Tracked: 2006-03-15 08:35

『Respect 川本喜八郎』プログラムA
Excerpt: 先日観た『死者の書』に続いて、川本喜八郎作品を堪能できる短編集。 キャッチフレーズは「世界のKIHACHIROを日本人だけが知らない…」って、どこかで聞いたような。 『アサヒビールCM集』 1959..
Weblog: 狐の穴にて
Tracked: 2006-03-15 08:40
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