2005年12月06日

伊賀忍法帖(1982/日本/監督:斎藤光正)


戦国の世、下剋上の機運に乗じようとする松永弾正(中尾彬)は主家、三好氏の美姫右京太夫(渡辺典子)を我がものにせんと、五人の妖術僧に命じ媚薬を作らせようとし、美女狩りを命じた。この陰謀を企んだのは、妖術僧の後ろ楯で正体不明の果心居士(成田三樹夫)だ。妖術僧たちの美女狩りの標的は、伊賀の忍者、笛吹城太郎(真田広之)の恋人、篝火(渡辺典子)に向けられた。

山田風太郎の忍法帖シリーズは、多人数VS多人数の死闘を描いたものが多く、登場人物は駒扱いで感情移入もへったくれもないのだけど、これは城太郎がひとりで根来流忍法僧軍団と闘うという構図のためヒーロー像が明確で、映像化には向いていると思う。

しかし、忍法帖のおもしろさは、奇想天外な忍法でも、どうかすれば実現可能であるかのような、無茶苦茶な解説によるところも大きいんだなぁと実感。このヘンな忍法がビジュアル化されたらどんなにインパクトのあるものに…と思ってしまうものだが、実際のところ、説明もなくぶっ飛んだ技を見せられても、「ありえね〜」で終わってしまうよね。
そういう意味では、山風の忍法帖はビジュアル化不可能ともいえる。
まぁ、そんなことは製作側も百も承知のはずだが、そこを演出なり世界観なりですんなりと受け入れられるところまで持ってきているかといえば…当然そんなわけはないのであった。
“ありえない忍法”のビジュアル化はハナからあきらめてますという感じで、城太郎と忍法僧軍団の対決はびっくりするほどあっけない。魔界転生(1981年/日本/監督:深作欣二)のようなおどろおどろしさもなく、やりたかったのは青春時代劇らしい。

城太郎の恋人・篝火と、忍法僧軍団に狙われる右京太夫を一人二役(実際は三役)で演じているのが、とっても懐かしい渡辺典子。薬師丸ひろ子や原田知世に比べると、くせのない顔立ちで正統派美少女という感じだが、かえってそれが印象薄いんだなぁ。最初ホント誰だかわかりませんでした。

ピチピチの真田広之がさわやかな印象を残すが、例によって千葉ちゃんがおいしいとこ持ってっちゃってます。そんな千葉ちゃんが好き。
あー、「柳生一族の陰謀」(レビュー未掲載)が観たくなってきたなぁ。

評価:★★☆☆☆

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posted by bambi at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | LOG #あ-お
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