2006年01月30日

僕のニューヨークライフ(2003/アメリカ=仏=オランダ=英/監督:ウディ・アレン)


anythingelse.jpgマンハッタンに住む21歳の新進コメディ作家ジェリー(ジェイソン・ビッグス)。彼は互いに一目惚れの恋に落ち、以来同棲している女優の卵アマンダ(クリスティーナ・リッチ)に気を揉んでいた。彼女はいつも気まぐれで不可解な言動が多く、最近はベッドの誘いにも応じてくれない。また、夫と離婚してからいろんな男のもとを転々とし文無しとなったアマンダの母ポーラ(ストッカード・チャニング)がジェリーたちのアパートに転がり込み、ジェリーの頼りないマネージャー、ハーヴィ(ダニー・デヴィート)には自らの生計を立てるために契約更新を迫られるなど、ジェリーの悩みは募るばかり。彼は一方で、教師で先輩作家のドーベル(ウディ・アレン)にそれらの悩み事を打ち明け、人生の指南を仰いでいた。だが、ドーベルもエキセントリックで掴み所がない不思議な人物。そんなある日、アマンダの浮気が発覚するのだが…。

この手の会話劇は、英語のヒアリングができない身にはつらいね。
会話の節々に粋な言いまわしやアメリカンジョークが散りばめられているんだろうけど、微妙なニュアンスが理解できないので、ストーリーやキャラクターで評価するしかないのだが、だいぶ損してる気がして残念だ。

事実、前の席の人が誰も反応しないところでクスクス笑っていて、その笑いのツボが不可解だったのだが、よく見たら白人のオッサンでした…。

会話の妙を楽しむことが難しいうえに、登場人物はエキセントリックな人ばかりで、どうにも感情移入しにくいのだが、キャスティングは魅力的。
すべての男をトリコにする小悪魔的な魅力のクリスティーナ・リッチが可愛くてねぇ。
この人は“女からするとありえない、男の理想の女”をやらせるとピカイチだ。
こんな女、身近にいたら同性からは嫌われますよ…。
こういう役をさらりと嫌みなく演じることができるのは、得難い個性であり、個人的にとても魅力を感じる女優の一人だ。

この映画を最後に、ウディ・アレンは長年慣れ親しんだニューヨークを離れてしまったと聞く。
愛した街への最後のラブレターであるところの本作からは、主人公ジェリーに投影されたウディ・アレンの寂寥感がじんわりと伝わってくる。

評価:★★★☆☆

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2006年01月29日

コアラ課長(2005/日本/監督:河崎実)


“誰も知らない「コアラ課長」元ネタ暴露オールナイト”にて。
本作自体、観る予定はまるでなかったんだけど、元ネタとして江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(監督・石井輝男/1969)が挙がっていたので俄然興味がわいた。
かの名作がリスペクトされているのであれば、多少は期待できるはずだ。
上映前に、河崎実×江口寿史(漫画家)×久住昌之(漫画家)のトークショーあり。
トークはそれなりに盛り上がっていたが、河崎監督はネタバレしまくりでアホちゃうかと思った。自作はまだしも、併映作品までネタバレするのはどうなのよ。

koala.jpgコアラの風貌で女性社員にも人気の敏腕課長、田村。漬け物会社に勤める彼は、韓国のキムチメーカー、ペ農産との業務提携に尽力していた。その矢先、恋人の洋子が何者かによって惨殺されてしまう。事件を担当した小野刑事(野村宏伸)は、かつて田村の妻、由香梨(エリローズ)が謎の失踪を遂げている事実を知り、田村を事件の容疑者として取り調べを行なうのだが…。

…最悪です。金返せ。
このやるせなさ、「恐怖奇形人間」を観に行ったと思って自分を慰めるしかないが、これも劇場で観ること3度目だしなぁ。

ストーリーは支離滅裂だし(期待してなかったけど)、とにかく“狙って創った”バカ映画ほど寒いものはない。
最初から最後まで、製作側の“バカ映画を創っている”という自己満足を見せられただけ。
“ほらほら、こんな展開、あんな演出、くだらないでしょー?”っていちいち観客の反応を予想して創ってる。姑息な思惑がミエミエで、果てしなくうんざりだ。
こういうのは“真面目に作ったバカ映画”とは言いません。

本編がさっぱり面白くないんだから、せめて着ぐるみは可愛くしてほしいよ。
コアラ課長もうさぎ社長もかえる店長も造形が雑。
というか、コアラってよく見りゃそれほど可愛くないからねぇ。目なんてコワイよ。
まぁ、そういうところも考慮してコアラとしたのかもしれないけど。

もちろん、稀代のカルト映画「恐怖奇形人間」とは比べるべくもない。格が違いますよ。
3本目の谷啓主演「空想天国」(1968)は、ほとんど気を失っていたのでパス。

評価:★☆☆☆☆

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2006年01月28日

鴛鴦歌合戦(1939/日本/監督:マキノ正博)

ユーロスペース@渋谷】

貧乏長屋に父の志村狂斉(志村喬)と住むお春(市川春代)は、隣の貧乏浪人・浅井礼三郎(片岡千恵蔵)に恋する乙女。ライバルの金持ち商人の娘・おとみ(服部富子)とはいつも口論が耐えない。そこに礼三郎のいいなずけの藤尾(深水藤子)や、お春に恋する若殿様(ディック・ミネ)が現れややこしいことに。ある日、志村と若殿様が骨董屋で出会い意気投合、若殿様は志村に気前良く50両の骨董をプレゼントする。ところが志村がお春の父と分かると、50両のかわりにお春を差し出せと言ってきた。志村は何とかお金を集めようと骨董を手放すが、どれも贋物ばかり。親子はついに夜逃げを覚悟するのだが…。

うわぁ、なんてすてきな映画なんだ。
もう底抜けに明るくて、めちゃくちゃ楽しい。

オペレッタは時代劇、ミュージカルは現代劇という括りがあるのだとは知らなかった。
オペレッタ時代劇というジャンルは私も何作かしか観たことがないのだが、これがけっこうイケる。チョンマゲのさむらいや小粋な町娘が突然歌い踊りだすのに驚くが、だんだん違和感も消え、いつしかノリノリになってしまうのである。

主役は一応、3人娘にモッテモテの千恵蔵とされているが、千恵蔵が病気静養のため急遽台本が大幅変更となり、彼の出番はたった2時間で撮ってしまったんだそうである。なので、真のプリンシバルは志村喬。
黒澤明監督の「生きる」で、ブランコに乗ってろうろうと歌い上げるシーンが印象深いが、本作でもハリのある歌声を聞かせてくれる。
骨董にうつつを抜かして生活力はあんまりなく、いざというとき頼りになると見せかけて、やっぱり抜けている父親が実に味があって愛らしい。

ディック・ミネのバカ殿キャラも最高。
コーラス隊であるところの家来を引き連れ、“僕はおしゃれな殿様〜♪”とスウィングしながら町を練り歩くさまは、ある意味衝撃的だ。
女好きでトラブルメーカーなんだけど、マヌケで人の好い殿様は、家臣にも慕われてるようでほほえましい。

ウキウキと楽しげなメロディと、印象に残るフレーズの数々が新鮮な歌、歌、歌。

とかく浮世はままならぬ、日傘さす人作る人〜♪

まるでカーテンコールのような幕切れも鮮やかで、スカッと気持ちの良い余韻が残る、オペレッタ時代劇の傑作。
DVDも出ているけれど、今なら新しくきれいな映画館(ユーロスペースは新築ビルに移転したばかり)のスクリーンで観ることができる。急げ!

評価:★★★★☆

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2006年01月28日

ブラックキス(2004/日本/監督:手塚眞)

Q-AXシネマ@渋谷】

狙って行ったわけではなかったが、手塚監督、橋本麗香、松岡俊介、奥田瑛二、あんじの初日舞台挨拶があった。
川村カオリは渋滞で間に合わず。

blackkiss.jpgモデルを目指して上京してきたアスカ(橋本麗香)は、ある時偶然にも残忍な殺人現場を目撃してしまう。それは、殺害後、死体を芸術的に装飾する猟奇殺人事件だった。そしてこれ以降、アスカとルームメイトのカスミ(川村カオリ)の周囲で“殺しの芸術家”ブラックキスによる猟奇殺人が続けざまに発生する。犯人は必ず現場に“黒いキスマーク”を残していくのだった。アスカとカスミは、2人を執拗に追うカメラマンのタツオ(安藤政信)、事件を担当する刑事ユウスケ(松岡俊介)とともに、この恐怖の迷宮へと深く引きずり込まれていくのだった…。

舞台挨拶での作品紹介によると、出演者はラストを削った台本を渡されており、誰も結末が分からなかったため、緊張感のある撮影だったそうだ。
そこまでするとは、どんな衝撃的なラストなのかと期待せずにはいられなかったのだが…。

あ、あれ??
情報シャットアウトするようなラストか、これ?

ふーん、それで? えっ、これで終わりかい!

驚くようなどんでん返しがあるでなし、すとんと腑に落ちるような論理性もない。

全体通して、サイコスリラーとしての緊迫感はなかなかのものだったが、監督の言葉に期待しすぎちゃって、ラストでやや拍子抜け。
凝ったディティールを積み重ね、せっせとグロテスクな世界観を作り上げてはいるが、それを凌駕するほどのシナリオにはなっておらず、なんとももったいない。
また、ビジュアル面に力を入れすぎたためか、人物描写が浅い。落としどころが弱いと感じる原因はここにあるのではないか。
ビジュアル面でのオドシは成功しているので、ヘタにミステリ的な要素を入れず、サイコホラーとして徹底的に怖がらせてくれるほうが良かったように思う。

終わってみれば、あれもこれも何だったんだという、消化不良感がたっぷり。
とりあえず、“オールスターキャストの犯人探し”みたいなカンチガイ宣伝はやめていただきたい。
監督が思っているほど、皆が驚愕するようなラストではありません。

評価:★★★☆☆

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2006年01月25日

グレート・ビギン(2004/フランス/監督:クロード・ニュリザニー&マリー・プレンヌー)


greatbegin.jpg“ヒトはどこから来たのか”というシンプルな疑問をスタートラインに、地球誕生から何十億年という時間を経て今日に至る壮大な進化の道のりを、自然界で繰り広げられる驚異の映像とともに綴ってゆく。

脅威の映像、ねぇ。
CSでナショナルジオグラフィックやディスカバリーチャンネル、アニマルプラネットなど良質のドキュメンタリーを見慣れた目には、どこかで見たような映像ばかりで、正直物足りない。
何年もかけて撮影された映像もあるそうで、製作側の“莫大な労力”は認めるが、“全く新しい映像体験”は吹きすぎじゃあるまいか。
ネタとしても安易だし、目新しさはまるでない。

原始地球から生命が誕生しヒトへの進化をなぞる過程で、さまざまな生物の営みの映像を期待していたが、魚類〜鳥類どまりで、哺乳類の映像がまったく登場しないのはどういう意図なんだろう…。
出てくるのは両棲類・爬虫類ばかり。ちょっと偏りすぎである。
植物や虫や哺乳類も見たいよ。

わざわざ映画として観る必要性は感じられず、ちょっと期待はずれだね。

評価:★★☆☆☆

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2006年01月21日

晴れたらポップなボクの生活(2005/日本/監督:白岩久弥)


主演のカラテカ矢部、共演の池畑慎之介、板尾創路(130R)、木村祐一、片桐はいり、山田雅人の初日舞台挨拶あり。
私はもちろん、板尾さんとキム兄目当てで行ったのだが、劇場にオリエンタルラジオの慎吾とカラテカ入江も来ていたという嬉しいおまけつき。
まぁ、気の小さい私は近くでじーっと見つめていただけという、不気味なファンだったのだが。

harepop.jpg会社を辞め、寮を追い出されてしまい住むところのなくなった青年・尚樹(矢部太郎)。仕事も見つからず、いつしか河川敷のダンボールハウス村で、一癖も二癖もあるホームレス仲間の面々たちと青空生活を送ることに。そんなある日、いつも野球の審判マスクを被っていた変わり者のユウさん(池畑慎之介)が突然マスクを取り、“旅へ出る”と宣言した。それに興味を持った尚樹はその旅に同行する。お金のない2人は、電車に乗ることもなく、ひたすら歩き続けるのだったが…。

都会で暮らすようになってびっくりしたのは、やはりホームレスの多さだった。
駅の構内や公園で、ダンボールを敷いて寝起きしているボロボロの人たち。
この人たちは一体どのような経緯を経てこうなったのか興味を持ったものだが、すぐに見て見ぬふりをしてスルーする都会の知恵を身に付け、いつしか町の日常風景のひとつになっていった。

ドラえもんの道具に“石ころぼうし”(この帽子をかぶると、道ばたに落ちている石ころのように誰も気にしなくなる)なんてのがあるくらいなので、ホームレスという生き方は、ある意味理想形なのかもしれない。
だけど、ユウさんの旅は、過去に迷惑をかけた人たちへの贖罪のためだったし、旅が終われば尚樹は仲間の待つダンボールハウス村に帰っていった。
やっぱり、人として生まれた以上、どんな生き方を選択しても、“人と人のつながり”を絶つことはできないのだ。
“人とのつながり”を拒否して生きてるような人ほど、切実に感じられることなのかもしれない。

見慣れた東京の風景を、石ころのような存在のホームレスのふたりが淡々と歩き続ける。
お金がなくても生きていけるし、楽しみは自分で見つけるもの。
こんなふうに生きていくのは羨ましくもあり、やっぱり働いて遊んでっていうバランスのとれた生活をしたいなと認識を改めたり。
社会からこぼれ落ちることは、タバコをやめるよりも簡単なことかもしれないけど、こぼれ落ちた先にも社会が待っている。
どんな社会で生きていくにしろ、“人とのつながりで何かを見つける”ことができればいいなと思う。

池畑慎之介のホームレス役は異色のキャスティングだが、これがえらくカッコイイ。
壮絶な過去を背負った孤独と、過去から開放され晴れ晴れとした顔、その過去と向き合う苦悩など、さまざまな顔を演じわけ、ユウさんという人物に厚みをもたせていた。

尚樹とユウさんが歩いているシーンが多いが、ときどきカットインされるホームレス村のエピソードも、悲喜こもごもという感じでよかったと思う。
見れば見るほど異色な顔ぶれだが、それぞれとても存在感があって、マヌケな暮らしぶりが楽しい。
山田雅人の役どころである、ホームレスに生活保護を世話して上前をはねる悪徳NPOというのは実際にいるらしいが、設定だけで具体的な描写は少なかったね。もっと小悪党ぶりを発揮して、ホームレス村をひっかきまわすようなエピソードがあってもよかったのでは。

評価:★★★☆☆

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2006年01月21日

スクールデイズ(2005/日本/監督:守屋健太郎)


school_daze.jpgわずか0歳で芸能界デビューし、天才子役と騒がれたもののさまざまな問題を抱え8歳で惜しまれつつ引退した相沢晴生(森山未來)。以来8年間、自分の思いとは裏腹にロクなこともないまま、今は冴えない高校生となっていた。そんな晴生は再起をかけて、人気学園ドラマ「はみだし! スクール☆デイズ」のオーディションに挑み、みごと合格する。そして、ドラマの現場で出会った熱血教師・鴻ノ池先生役の赤井(田辺誠一)に強い感銘を受けた晴生は、少しずつ影響されていく。ところがやがて、晴生の中でドラマと現実世界のバランスが崩れ始め、ついには鴻ノ池先生が現実の世界に登場してしまう…。

晴れたらポップなボクの生活」初日舞台挨拶までの時間調整に鑑賞。
観終わっての感想は、正規料金で観るにはキツイなぁという感じ。

金八先生を始め、往年の学園ドラマを徹底的にパロった劇中劇と、いじめられっ子の実生活がシンクロしていくプロットは悪くないが、コメディとしてはかなり中途半端で、笑えない。
タイトルを“school days”ではなく“daze”(当惑)としてるところはウマイけどねぇ。

全編コメディ路線かと思いきや、実生活での晴生に対するいじめはどんどんエスカレートし、中盤からはだいぶシリアスな展開に。
果たしてどのように落としどころを持ってくるのか予想もつかなくなってくるが、救いのない展開にあんまり後味がよくない。
ラストはそれなりに希望が見えるが、スッキリさわやかとか、はちゃめちゃな青春ドラマを期待していると面食らう。
田辺誠一や山本太郎、田口トモロヲなど役者はなかなか良い感じではあるが、良い意味で予想を裏切ってくれたとは言い難い消化不良感が残り、全体的に残念な作品。

評価:★★☆☆☆

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2006年01月20日

かえるのうた(2005/日本/監督:いまおかしんじ)


kerunouta.jpg

裁縫工場に勤める朱美(向夏)は同居する良男(吉岡睦雄)の女癖の悪さに喧嘩が絶えない。良男をワインボトルで殴り漫画喫茶へ逃げ込んだ朱美は深夜のマンガ喫茶で同じ本の取り合いになったキョウコ(平沢里菜子)と何となく意気投合し、彼女の部屋に転がり込み、奇妙な共同生活が始まった。キョウコは漫画家志望で体を売って生活していた。やがてキョウコに促され、誘われるまま援助交際の相手寺田と会うホテルへ行った。だが朱美は寺田の求めに応じず、ホテルを出るとキョウコは怒って朱美に掴みかかった。その後、朱美はキョウコのアパートへ行った。キョウコは出かけ、ホテルでSMマニアの兄弟の相手をした。彼女が戻ると、カエルの着ぐるみを着た朱美が眠っていた…。

女の子の友情物語として、下妻物語(2004/日本/監督:中島哲也)を比較対象に挙げられることが多いようだが、私はリンダリンダリンダ(2005/日本/監督:山下敦弘)に近いテイストを感じた。
距離感があるようなないような、微妙な友情。他人にガツガツ近づいていけない人間同士だと、こんな感じになるんだよなぁ。なんだかちょっと身につまされる。

主役のふたりも、登場人物も、先のことは考えず明るくダラダラと生きているように見えるけど、都会で生きる人びとの寂寞感がしんみり感じられた。
深夜のマンガ喫茶に集う面々なんかとくにさびしい。すぐ近くで女の子がケンカしてても、かえるの着ぐるみで入ってきた客にも無関心でマンガ読み続けていたり。
他者と関わることなく、自分の世界に没頭できる場所(マンガ喫茶)で出会い、衝突したり不器用な心のふれあいを重ねながら、少しずつ友情を深めていくふたりがほほえましくてくすぐったい。

援助交際で生計を立てているキョウコの影響で、朱美もたいして抵抗感もないまま、男たちに身体を売る。
SMマニアに縛られてドライヤーの熱風責め(何だこのプレイw)されるキョウコ、寝なくていいから殴らせてくれという客に当たり、次のシーンでは顔が腫れ上がっている朱美。
そしてキョウコは自堕落な生活が原因で身体を壊し、故郷に帰ることになる。
孤独な人びとの闇をユーモラスな演出で描き出しており、ゴミのような存在ながらもしたたかに生きる女の子たちの姿がせつなくも力強い。

濡れ場の多いピンク映画なのに清清しさも感じられ、大胆不敵なラストシーンにほろり。

朱美はかえるマニアという設定で、部屋にはかえるグッズが溢れているのだが、私もなかなかのかえる館に住んでいたりする…。朱美の部屋が映ると、「あっ、あれウチにもあるなぁ」って楽しみ方もできました。

上映後、いまおか監督×中原昌也×柳下毅一郎のトークショー。
このときひっそり場内に入ってきた女の子、主演の平沢里菜子だぁと思っていたら、向夏も来ていたようである。トーク後にふたりとも壇上に迎えられ、挨拶があった。
見た目から正反対のふたりで、バランスの良い主演コンビだね。

評価:★★★☆☆

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2006年01月18日

ホテル・ルワンダ(2004/イギリス=伊=南ア/監督:テリー・ジョージ)


お恥ずかしながら、私はこの映画の日本公開のいきさつ(公開を求めるネット活動)など初耳だったし、ルワンダ大虐殺の歴史的背景もほとんど知らない。
こんな人、他にいるのか知らないが、映画の内容もよく知らないまま観に行ったのである。
ふだんから映画の情報を積極的に仕入れることもなく、フィーリングで選んで観ているためで、私の映画ライフは一事が万事こんな調子であるが、この映画に関してはまったくの無知っぷりが恥ずかしい。
ただ、昨年のファンタ映画祭の石井輝男ナイトで、映画秘宝スタッフが「いよいよ公開されます!」と熱く紹介していたので、なんとなく気になっていただけである。
サービスデイだったので軽い気持ちで観に行ったのだが、この映画をとりまく状況はただごとではなかった。18:15の回は立ち見も含めて満員札止め。びっくりして最終回の整理番号をもらう。時間になり劇場に戻ってみると、やはり最終回も満員札止めとなっており、ガッカリして帰る人多数。
これはたいへんな映画であることを遅まきながら理解する。心して観なくては。

hotelrwanda.jpg1994年、ルワンダの首都キガリ。多数派のフツ族と少数派のツチ族の内戦はようやく終息したものの街は依然不穏な空気に包まれていた。ベルギー系の高級ホテル“ミル・コリン”で働く有能な支配人ポール(ドン・チードル)は、ある晩帰宅すると暗闇に妻と子どもが身を潜めていた。フツ族大統領が何者かに殺され、これを契機にフツ族の人々がツチ族の市民を襲撃し始めたのだ。ポール自身はフツ族だったが、妻がツチ族だったことから、ひとまずミル・コリンに避難することに。外国資本のミル・コリンはフツ族の民兵たちもうかつには手を出せなかった。そのため、命からがら逃げ延びてきた人々が続々と集まってくるのだが…。

…なるほど、これは多くの人を動かすパワーを持つ映画だ。あまりにも衝撃的である。
魂をわしづかみにされ、激しく揺さぶられる。
外見的にはなんら変わりのない(少なくとも外国人からはそう見える)部族どうしで罵り合い、殺し合う。
ナタを振り下ろして同胞を殺し、累々たる死体の山を築く。これが人間のすることだろうか。
いや、これこそが人間の真の姿なのかもしれないと暗澹たる思いにかられる。
誰でも、虐げられれば不満は蓄積していくし、限度を超えたら爆発することもある。それが大義だと煽られ、隣に憎むべき対象がいて、手にはナタを持っていたら。振り下ろさなければ、過去の憎しみは消えないのかもしれない。
だが、振り下ろすことで新たな憎しみが生まれ、負の連鎖は果てしなく続いていく。
それを止めることができるのもまた人間なのだ。

私たちに何ができるだろうか。
具体的に何かできれば素晴らしいことだが、たとえ何もできなくても、少なくとも“人を憎み、争い、殺す”という行為を否定することはできる。誰もが持つ“憎しみの芽”を育てることなく、そして月並みだが人を愛し敬意をはらうことだ。
ポールの家族を愛し守りたいという強い思いが、結果的には1000人以上の命を救うことになったのだから。

すぐれた啓蒙映画であると同時に、完成度の高い、すばらしく面白い映画である。
事態が悪化していき、ポールやその家族が命の危険にさらされる緊迫感は尋常ではない。涙を流すことも忘れ、スクリーンに釘付けだった。
印象的なセリフの数々、役者たちの確かな演技。
わけのわからないホワイトバンドなんか買うより、この映画を観るべきだ。

この映画から得たもの。
とりあえず、私はずいぶん以前からの懸念事項となっている“骨髄バンク”の登録に行く気になりました。

評価:★★★★★

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2006年01月14日

スタンドアップ(2005/アメリカ/監督:ニキ・カーロ)


standup.jpg暴力夫と別れ、2人の子どもを連れて故郷の北ミネソタの町に戻ってきたジョージー・エイムズ(シャーリーズ・セロン)。シングルマザーでなおかつ2人の子どもの父親が違うということで周囲は彼女に冷たい視線を投げかける。そんなジョージーが自分一人の手で子どもたちを養うために選んだ仕事は鉱山労働者。決して楽な仕事ではないと覚悟していたジョージーではあったが、何より彼女を困惑させたのは、同僚のほとんどを占める男性たちからの露骨で悪質な嫌がらせの数々だった…。

すっかり社会派女優となったシャーリーズ・セロン。本作でも、迫害や偏見を受けながらも品位を見失わない女性という難しい役をこなしている。

男社会の鉱山で、マイノリティである女性が受けるセクハラ・イジメの数々は想像を絶する。
男たちは、“オレたちの仕事を奪う”女性に対して明らかに脅威を抱いており、ビビッていることを悟られないために、女を見下し、最も嫌がるであろうジャンルの嫌がらせをぶつけることで、“男の優位”を保とうとする。
真に開放されなければならないのは女性よりも、むしろ男性であろう。
家族の食い扶持を稼がなければならないのは、2人の子どもを抱えるジョージーや、病気らしき母親の面倒を見ているジョージーの若い同僚も同じことなのだが、“男はこうあるべき”という男のプライドから、ハナからそんなことを考えもしない。

男の同僚や会社からの報復をおそれて足並みの揃わない女性たちの中、ジョージーだけが立ち上がり、訴訟を起こす。
話の展開がだいたい読めてしまうのは、現代の私たちはこのような状況が許されるはずのないことを知っているからだ。しかし、当時、少なくともこの鉱山ではそれがまかり通っていた。従来の慣習や常識を打破するために立ち上がることは、とてつもない勇気と信念のいることだ。鉱山の全員の男たち、そして事を荒立てたくない女たちまで向こうに廻して戦ったジョージーの強靭な精神力は、賞賛に値する。
堂々と、こんな職場おかしいと、鉱山の男たちに嫌悪を抱くことができるのは、ジョージーたちのような先人の行動の賜物である。
誰も立ち上がらなければ、この映画のような状況を知っても、“男ばっかりの職場に入ったんだから、こんなもんでしょ”と納得してしまうような恐ろしいことになっていたかもしれないのである。

セクハラや性差別という重いテーマもさることながら、“人としてどう生きるか”ということを問いかけられた気がする。
初日だというのに観客は少なかったが、骨太で心にずしんと響く映画。女性はもちろん、男性も観てほしい。

評価:★★★★☆

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2006年01月14日

THE 有頂天ホテル(2005/日本/監督:三谷幸喜)


ucyoten.jpg都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉(役所広司)に課せられた責務。ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。刻一刻と新年のカウントダウンが迫る中、従業員と“訳あり”宿泊たちを襲う数々のハプニング。はたして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?

超豪華キャストによる群像劇。
三谷監督らしい抜群の構成力で、巨大なホテルを舞台に、モザイクのように散りばめられたいくつものエピソードが同時進行し、さまざまな人間ドラマが交錯する。
大晦日のせわしくなく浮ついた雰囲気のなか、次々と仕掛けられた笑いの要素がきっちりツボをおさえており、初日で満員御礼の劇場は爆笑の連続だった。まぁ、私は映画くらいでは笑わないので、周囲の笑い声でセリフが聞き取れない箇所もあり鬱陶しくもあったのだが。
どちらかというと、DVDでじっくり観るのに向いた作品かもしれない。

笑いとは“構図のずれ”であり、常識とか定番の構図から乖離していると感じることで起こるものである。
そのずらし具合のさじ加減が難しく、万人にウケる笑い、マニアックな笑い、“お寒い”コメディのどれにでもなり得る。
人を笑わせることは、泣かせることよりもよほど難しいのである。
そういう意味では、“自分のホテルで迷う”総支配人とか、高級ホテルにいるはずのないコールガールやあひるのダブダブにいかに説得力を持たせるか、緻密に計算されていることがよくわかる。

コメディなので、メッセージ性などは考えるのも野暮というものだが、「自分のやりたいことをやればいい」「叶わない夢はない」なんて安易なセリフにはちょっとシラけた。
不倫や汚職政治家を肯定してどうすんだろ。言いたいやつには言わせておけばいいって、それだけのことをしてるんだから言われて当然だし、開き直られても困る。
良くも悪くも、コメディ映画から抜け出していない要因はここらへんの薄っぺらさにあると思う。
大いに楽しめる作品ではあるが、これといって心に響くものがない。

余談。篠原涼子とYOUが一瞬だけ接触するシーンで、妙に懐かしい気持ちになり不思議に思ったが、そっか、「ごっつええ感じ」のふたりだね。このふたりはコメディエンヌとして、全体を通して目立つ存在だった。さすがダウンタウンにシゴかれただけのことはあります。

評価:★★★★☆

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2006年01月11日

輪廻(2005/日本/監督:清水崇)


rinnne.jpg昭和45年、群馬県のホテルで11人が惨殺される事件が起こる。動機も不明のまま、犯人の法医学教授・大森範久(治田敦)も謎の死を遂げる―。35年後の現代。この事件を題材にした映画の製作に執念を燃やす映画監督の松村(椎名桔平)。「記憶」と名付けられたこの映画のヒロインには新人女優の杉浦渚(優香)が大抜擢された。しかし渚は撮影が近づくにつれ不思議な少女の幻覚に悩まされていく。一方、女子大生の木下弥生(香里奈)も奇妙な夢を見続けていた。そんな彼女の前に前世の記憶を持つという女性・森田由香(松本まりか)が現われる。由香は、自分の前世は35年前の事件で殺された人物だ、と語り始める…。

ホラー度は抑えめながら、ストーリーが実によくできている。
渚と弥生のシークエンスが交互に描かれていく手法は、ふたりがいったいどこで交錯するのかという点がポイントとなるが、これがまったく予想外の邂逅を果たす。この展開には唸ってしまった。
序盤からさんざんミスリードさせておいて、そうくるか。やってくれるね清水監督。
途中、なにやら腑に落ちない箇所もあるが、最後にキレイに収束する感じが心地よかった。

ホラー度は抑えめと書いたが、恐怖のツボははずしていない。ストレートに来るものではないが、ジワジワと…。全編通して、何ともいえない緊張感が保たれているため、わずかなことでもビクビクビックルとさせられた。
ややあざとい気がしないでもないが、不気味すぎる人形と転がるスーパーボール、ジージーと回る8mmカメラといった小道具もそれなりに効果的。

皆さん書いてらっしゃいますが、優香の演技力・表現力には驚きましたですねぇ。女優の穴で修行でもしたのだろうか?
大仰すぎず、抑えすぎず、あんな目にあったらこうなるだろうなという、実にナチュラルな恐怖の演技をしていたと思う。
さらに、ラストの狂気の演技は圧巻。ゾクゾクしますよ。

以下はネタバレ気味かも。

転生者が一斉に集結し、惨劇が再現されたのが、なぜ35年後だったのか。
この年数自体にはあまり意味がないと思われる。おそらくトリガーは転生者の一人である松村が事件を掘り起こしたためだろう。
由香のようにはっきり前世を知っている者もいれば、弥生のようにおぼろげな者、渚のようにまったく記憶がない者もいる。転生者の前世の記憶にはずいぶん個人差があるが、転生者同士が出会うことにより、記憶が呼び覚まされ、前世の再現度合が加速し、さらに転生者を呼び寄せる。
そもそもは、松村が、35年前の犯人・大森教授の妻と接触したことが重要なフラグの一つだったのではないかと思う。

以下は疑問点。

―渚の元に、時空を超えて忽然と現われた8mmカメラ。唐突すぎである。
 大森教授が自殺したときにカメラはそこら辺に転がっていたはずだが、35年間どこに。
―由香の前世の客室係だけ殺され方が異質。最初の犠牲者だから余裕があったのかなぁ。
 それ以降の殺人は、もうめんどくさくなって出会い頭にザクザク斬りつけることにしたのかな。
―転生者の年齢がバラバラなのは、転生するまでの期間に個人差があるってこと?
 全員がうまいこと転生すること自体が不自然なんだし、思い切って年齢揃えてみても良かった気がする。

評価:★★★★☆

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2006年01月11日

§1月公開映画

今年から、毎月メモっておくことにする。

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○観たい △観たいかも □気分次第
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△秘密のかけら@シャンテシネ
○THE 有頂天ホテル
△グレート・ビギン@銀座テアトルシネマ
□僕と未来とブエノスアイレス@銀座テアトルシネマ(レイト)
□ホテル・ルワンダ@シアターN渋谷
○かえるのうた@ポレポレ東中野(レイト)
○僕のニューヨークライフ@恵比寿ガーデンシネマ
△晴れたらポップなボクの生活@テアトル新宿(レイト)
○任侠秘録人間狩り/怪奇!!幽霊スナック殴り込み!@シネマアートン下北沢(レイト)
□単騎、千里を走る。
○白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々@シャンテシネ
□ミラーマン@渋谷シネ・ラ・セット
○楽園 流されて@UPLINK X
□三年身籠る@新宿武蔵野館
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今年も単館系中心になりそうですよ。

▼ホテル・ルワンダ
昨年のファンタ映画祭で、映画秘宝スタッフがえらくフューチャーしていたので、観たいっちゃ観たい。
ユーロスペースの跡にできた新しいミニシアターも行ってみたいし。

▼かえるのうた
「たまもの」(熟女・発情 タマしゃぶり)の監督かぁ。
林由美香はよかったね。

▼晴れたらポップなボクの生活
主演がカラテカ矢部。キム兄や板尾さんも出てるし、できれば観たいね。レイトだけど。

▼任侠秘録人間狩り/怪奇!!幽霊スナック殴り込み!
文芸坐の石井輝男監督追悼上映で、杉作J太郎氏がトークゲストのときに大宣伝してたっけ。
やや不安ではあるが、石井テイスト期待しますよ。

▼単騎、千里を走る。
監督(チャン・イーモウ)も出演者(健さん)もほとんど興味ないのだけど、京劇の映画ってホント?
興味はそこだけ。チャン・イーモウ好きじゃないもんでね。

▼ミラーマン
おお、小中千昭さんの脚本(・∀・)
その昔、今は無きNIFTY-Serveの推理小説フォーラムにて、よくチャットでお会いしたっす。
お元気ですかぁ?

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2006年01月08日

銀色の髪のアギト(2005/日本/監督:杉山慶一)

シネマミラノ@新宿】

agito.jpg遺伝子操作の失敗によって“森”が意思をもち、人を襲うようになってしまった300年後の地球。そんな環境にもめげずに、たくましくも愉快に暮らす少年アギト(声:勝地涼)はある日、300年の眠りから覚め、文明社会を復活させる鍵を握る少女トゥーラ(声:宮崎あおい)と出会う。荒れ果てた地球で運命的に出逢ったふたりは、互いに惹かれあいながらも、育った環境の違いにとまどい、葛藤しながら成長していく…。

うーーむむむむ、これはちょっと…。
ストーリーはもうあれですね、宮崎駿にインスパイアされすぎです。
ナウシカ、ラピュタ、もののけ姫。これらを2回ずつ観る方がよっぽど感動できます。1回でもいいけど。
ちょっとスチームボーイ(2004/日本/監督:大友克洋)も入ってるかな。

アギトが自然の力を借りてスーパーマンになるくだりは、和田慎二の超少女明日香かと思いました。

オリジナリティってなんですか。

キャラクターも魅力なし。アギトは毒にも薬にもならない優等生だし、トゥーラは可憐で清楚に見せかけた主体性のないワガママ娘だし、ミンカに至っては痛すぎる…。

映像と音楽が良けりゃイイってもんでもないような。
もう、何も書くことはありません。
トホホです。

評価:★★☆☆☆

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2006年01月08日

キング・コング(2005/ニュージーランド=米/監督:ピーター・ジャクソン)


遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

年末年始は本来の趣味であるお笑いモードになるため、映画鑑賞はゼロ。
ブログのエントリもだいぶ間が開いてしまいましたよ。

…というわけで、今年の初映画。
私はあまりこの手の大作映画はリアルタイムで観ないのだが、予告編があまりに素晴らしく、ジュラシック・パーク大好きな私は、大猿vsT-REXという構図にやられてしまった。
なんとか昨年中に観ておきたかったのだが、2年越しとなってしまった1本。

kingkong.jpg1930年代初頭のニューヨーク。野心家で大胆不敵な映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)は、かつてない冒険映画を撮ろうと、誠実な脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)と美しい女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)を加えた撮影クルーを率い危険な航海に乗り出す。そして、ついに幻の孤島“髑髏島(スカル・アイランド)”へと辿り着いた一行。カールはさっそく撮影を開始するが、やがてアンが原住民にさらわれてしまう。救出に向かったクルーたちだったが、彼らはそこで想像を絶する世界を目の当たりにするのだった…。

ハリウッドの大作には必ず冠せられる“愛と感動の超大作”というおなじみのフレーズが、これほどしっくり感じられたことはない。
3時間、よくも飽きさせずに引きずり込んでくれたと思う。緩急のある展開、息をのむCG、獣性と哀愁のアンバランスがせつないコングのキャラクター、どれも素晴らしかった。
30年代ニューヨークのレトロな雰囲気も良いが、圧巻はやはり髑髏島。
大迫力の恐竜たちの暴走シーンや、エイリアンを彷彿とさせる気味の悪い虫の大群に息をのみ、原住民のおどろおどろしさに背筋が寒くなる。
それにしても、オリジナルの製作された時代はいざ知らず、今どき思い切った“土人”像を描いたものである。
槍を手に、白人の首を狩り、ドロドロと太鼓を鳴らして生贄を捧げる。やはり“未開の地の土人”はこうあって欲しいものだ。

髑髏島では王者として君臨していたコングが、ニューヨークで見世物にされる姿には胸を締め付けられ、鎖を千切って大都会で暴れる姿はどこかせつなく、いたたまれない。
CGで造られたありえない大猿に、ほとんどの観客が感情移入している。その迫力と臨場感、細やかな感情表現に魅了されてしまう。
私は年に1,2回、上野動物園でゴリラを見るのが好きなのだが、コングの造形はリアルだね。毛なんか硬そうで、あの腕での寝心地はどうなんだろうと思ったりして。

一点だけ難を言えば、髑髏島からコングを連れ帰るシーンがなかったこと。
一体どうやって船で運んだのかも興味あるが、その間ヒロインのアンは何を思ったのか、心理描写がほしかったところ。
髑髏島でコングが倒れて、次のシーンではもうニューヨークだったのはやや唐突な気がした。
もしかして、ここは未公開シーンがあるのかもね。

総合的にはもちろん大満足。
本来はコングとヒロインの純愛映画として観るのが正しいのだろうが、個人的にはわりと二の次かも。
土人映画であり(?)、恐竜映画であり、動物パニック映画であるところの本作、2005年ベスト10を変えたいくらいの素晴らしいエンタテイメント映画でした。

評価:★★★★★

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