2005年10月27日

世界(2004/日本=仏=中/監督:ジャ・ジャンクー)


北京郊外にあるテーマパーク“世界公園”。エッフェル塔やピラミッドなど、世界各地の建築物のミニチュアが集まったこの場所で働くダンサーのタオ(チャオ・タオ)は、仲間から“姐さん”と呼ばれ慕われている。恋人もいて、いつも観客に笑顔を振りまく彼女だが、その笑顔の裏には将来への漠然とした不安を抱えて暮らしていた。

world.jpg“一日で世界を廻れる”という壮大なコンセプトの施設が舞台だが、無限をイメージさせるその名前とは裏腹に、狭い世界からほとんど出ることもなく、同じメンツで同じ日々が繰り返されてゆくストーリーに閉塞感をおぼえる。
みんな友人や恋人も同僚ばかり、生活のほとんど全てが“世界公園”の中で完結しているのだ。
“世界”にあこがれているのに、実際は北京から出ることもかなわない若者たち。中国という国の現実がみごとに凝縮されているのではないだろうか。

だが世界はゆるやかだが確実に変貌していく。自ら変わっていこうとする者あり、変化のうねりに翻弄される者あり、流れに取り残される者ありで。
ここに描かれる若者たちの苛立ちや葛藤はとても身近で、生々しい。

それにしても、“世界公園”っておもしろい施設だなぁ。
壮大なコンセプトと、実物のチープさの絶妙なバランスで独特の世界観を確立している。タージ・マハールの隣に忽然とピサの斜塔が存在しているシュールさ。客足も微妙で、全体的に空虚な感じがする。
実際はすごく人気があってにぎやかなスポットなのかもしれないが、これが演出によっていかにも作り物めいた空虚な世界観をかもし出しているのなら、この監督の力量は相当なものだ。

評価:★★★☆☆

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2005年10月24日

狼少女(2005/日本/監督:深川栄洋)

【東京国際映画祭@VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ

ookami.jpg編み物好きの母親(大塚寧々)と仕事一筋の父親(利重剛)と暮らす小学4年生の大田明(鈴木達也)は、町にやってきた見世物小屋のチラシや看板に描かれている“狼少女”が見たくてたまらない。
明のクラスの転校生・手塚留美子(大野真緒)は美少女で頭も良く、クラスのいじめられっ子・小室秀子(増田怜奈)をいじめるガキ大将にも食ってかかる勝気な性格。
ある日、いじめられて泣いている秀子を助けたことで3人は仲良くなるが、見世物小屋の狼少女の正体は秀子だという噂が流れる。

貧しいクラスメイトを容赦なくいじめる子どもたち、秘密基地に集まるガキ大将とその仲間など、懐かしくも切ない子ども時代がよみがえる。明がいつも母親の手編みのセーターを着ていたり、リビングの壁にかかっている氷枕、子ども部屋の本棚に並ぶ“世界名作全集”など、細部にも気を配り、時代の空気というか、子ども時代の原風景を細やかに再現しており好感をもった。
はっきりした時代はわからないが、私の世代よりもう少し上かなという気がした。私の子ども時代には見世物小屋とか怪しい行商とか来なかったしw

地味ながらも丁寧な脚本で、落とし所の予想はついたものの、効果的なドラマ展開に明同様ショックを受けた。せ、せつなすぎる…。
ラストも気が付いたら涙が出てしまってましたよ。

シンプルかつストレートな“狼少女”というタイトル、実はけっこう深いのではないか。ふたりの少女のことでもあり、ウソつきの代名詞ともとれる。
見世物になるようなキャラであれば何でも良いわけだが、あえて“狼少女”としているところが、正体への伏線にもなっているのかもしれない(考えすぎか)。

一度だけだが、花園神社の酉の市で見世物小屋を体験したことがある(狼少女はいなかったけど、蛸少女はこの眼で見ますた(・∀・))。
見世物小屋という怪しげな空間に対する好奇心や後ろめたさといった、何ともいえない感じを思い出しつつ。

評価:★★★☆☆

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2005年10月22日

リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986/アメリカ/監督:フランク・オズ)


来月、青山劇場の舞台を観に行くので予習。

ニューヨークの貧民街・スキッドロウの花屋で働くシーモア(リック・モラニス)。店は今日もシダの葉一枚売れず、店長(ヴィンセント・ガーディニア)はもう店をたたむと言い出す。
美人店員・オードリー(エレン・グリーン)は、シーモアがチャイナタウンで買ってきて育てている奇妙な植物をショーウインドウに飾ってみたらどうかと提案。これが大当たり、“オードリーII”と名づけた奇妙な植物を一目見ようと客が殺到し、店は大評判に。
ところが、“オードリーII”は人間の生き血を吸って育つ食人植物だった…。

ストーリーはどうってことないが、ノリノリの音楽に乗って軽快なテンポで進む、実に楽しいミュージカル作品。
凝った箱庭的セットのスキッドロウで、住民たちのコーラスが流れる冒頭からぐんぐん引き込まれる。
登場人物もどこかヘンな人たちばかりだが、圧巻はオードリーの恋人・オリン(スティーヴ・マーティン)。サディストの歯科医という誰もが恐れる役どころでw、ストーリーになんの関係もないマゾ患者(ビル・マーレイ)との対決は、ほとんど意味がないのになくてはならない名シーンだ。
華奢なボディにロケットおっぱいのオードリーもキュート。普段はヘンな声なのに、コーラスでは朗々と歌いあげるのはさすが。

オードリーIIの素晴らしいクリーチャー造形も見どころのひとつ。巨大なマペットの繊細なギミックには眼を見張る。細部まで作りこまれたグロテスクな造形と、実になめらかな動き。
ずっと店の中にいるのがちょっと残念だなぁ。粘液ぼたぼた垂らしながら街で大暴れしてみるとか。

来月から始まる舞台では、シーモア/山本耕史、オードリー/上原多香子。そしてオードリーIIの声&歌は、なんと和田アキ子。
女性がやるオードリーIIってのは初めてなんだそうで、とても楽しみである。

評価:★★★★☆

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2005年10月21日

ヘイフラワーとキルトシュー(2002/フィンランド/監督:カイサ・ラスティモ)


heyflower01.jpgいつも一緒の仲良し姉妹・ヘイフラワーとキルトシュー。イモの研究一筋で家族のことをかえりみない父親と、家事がまったくできない母親に代わり、家のことを取り仕切っているヘイフラワーは悩んでいた。もうすぐ小学校が始まるが、学校に行っているあいだ、誰がキルトシューの面倒を見てくれるのだろう…?
ヘイフラワーの悩みをよそに、わがまま三昧のキルトシュー。パパもママもわかってくれない。いい子だったヘイフラワーはついにキレてしまう。

ヘイフラワーとキルトシューって、名前がまずカワイイね。
子役の2人はお人形さんみたいで本当にカワイイが、妹のキルトシューはかなりのつわもの。世界は自分を中心に回ってると思ってるねw。まぁ、子どもってそういうとこあるけど、お姉ちゃんのヘイフラワーがあまりにけなげないい子なので、思わずキルトシューを逆さにしてベランダから吊るしたくなったりして。

けれど、あまりの理不尽さにヘイフラワーがボイコットを始めるところは、なんだかとっても安心した。やっぱり大人にとって都合の良い“いい子”って、なんだか心配である。
たまには自分を出すことで、ヘイフラワーはバランスの良い人間に育っていくだろうし、キルトシューも思いどおりにならないこともあるって学べるもんね。まさにきょうだいの良いところ。

ちぐはぐな家族が絆を取り戻していくプロセスはやや大味な印象で、70分は短すぎかなと思う。結局はみんな家族が大好きなんだってことが伝わってくるんだけど、そういう映画だろうってことは想定の範囲内だし、肝心なところをもっと丁寧に描くべき。

北欧の緑豊かな風景や、こだわりを感じるポップなファッションやインテリアは観ていて飽きなかった。
なにはともあれ、ヘイフラワーとキルトシューの、この世のものとは思われない可愛らしさは観ておいて損はないと思われる。

評価:★★★☆☆

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2005年10月19日

そして、ひと粒のひかり(2004/アメリカ=コロンビア/監督:ジョシュア・マーストン)

シネアミューズ@渋谷】

maria.jpg本日はサービスディということもあってか、シネアミューズは満席。例によってほとんど前知識ナシ、フィーリングで選んだ映画だが、これはアタリの予感。

コロンビアの片田舎で暮らす17歳のマリア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)は、花農園のバラの刺を抜く仕事で一家の生計を支えていたが、主任と折り合いが悪く、衝動的に辞めてしまう。ボーイフレンドの子どもを身ごもっていたマリアは、愛のない結婚をする気になれず、また家族から仕事を辞めたことを責められるプレッシャーに耐え切れなくなり、家を出る。
町に住む知人を訪ねようとバスを待っているところに、パーティで知り合ったフランクリン(ジョン・アレックス・トロ)が偶然通りかかり、事情を話すと仕事を紹介してくれるという。それは“ミュール”と呼ばれる、麻薬を飲み込んでニューヨークに運ぶというものだった…。

前半は、人々がほとんど希望を持てずに暮らしている南米コロンビアの現実が、淡々としたドキュメンタリータッチで描かれる。寝不足もあって何度か意識が遠のきかけたが、マリアが運び屋を引き受けるあたりから徐々に引き込まれ、まるで不安定なマリアの行く道を追体験しているような感覚をおぼえる。

まだ17歳なのに、一家の生計を支え、愛のないセックスで妊娠し、高額の報酬につられて危険な運び屋という仕事を選ぶマリア。地球の裏側に、それほど絶望的で、病んでいる国が存在していることにまずショックを受ける。
なにしろヘロインを詰めたフィルム大のカプセルを62粒も飲み込むのだ。もしも胃の中でカプセルが破れたら死んでしまうという。ふつうの女の子にそんな命がけの仕事が持ちかけられ、気軽に引き受けてしまう南米社会の現実は頭をガーンと殴られたような衝撃だった。

だが、マリアは運命を自分で切り拓く才能を持っている。同じ運び屋として知り合ったルーシーの姉・カルラを訪ねたことによって、新しい世界をつかむ糸口をたぐりよせることができた。
友人のブランカもまったく同じ経験を経ているにもかかわらず、ふたりがそれぞれ正反対の道を歩き出すラストはとても力強く、美しい。マリアはこの先どんなに苦しいことがあっても、自分の選んだ道を後悔することはないだろうが、ブランカは少しは思うかもしれないね。

物語が進むにつれ、どんどんきれいになっていくマリアを演じたカタリーナ・サンディノ・モレノが鮮烈な印象を残す。
エンディングの訳詩もとてもよかったなぁ。

評価:★★★★☆

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カテゴリ: ジャンル別 > 文学・評論 > 文芸作品 > 外国文学・著者別 > マ行の著者

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2005年10月17日

12人の優しい日本人(1991/日本/監督:中原俊)


もしも日本に陪審員制度があったら。
ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。ここに来た12人は、職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた人々。審議は全員一致の“無罪”ですぐに終わるかにみえたが、一人の陪審員が疑問を投げかけたのをきっかけに、“無罪”派と“有罪”派で対立し、審議は紛糾していく。

お恥ずかしながら、元ネタである「十二人の怒れる男」は未見なのだが、安楽椅子探偵のひとつのバリエーションとして非常によくできており、とても楽しめた。
さすがミステリ好きの三谷幸喜脚本だけはある。推理ものとしても十二分に成立しており、きれいなどんでん返しには唸らされた。
12人が最終的に出した結論も、結局は机上の空論にすぎないのだが、そこに至るまで二転三転する脚本のおもしろさや人物描写の的確さもあり、ラストはスッキリさわやかな気持ちになる。

12人の陪審員は、ほとんどの日本人が誰かに分類されてしまうのではないかと思うほどよくできたキャラ設定。審議の行方同様、前半と後半で立場や役割が逆転しているのがとても面白い。前半の展開からは思いもよらない人物がリーダーシップをとり、思いもよらない人物が矛盾を突いて真相に近づいていく。みごとな逆転のシナリオによって、12人全員にスポットがあてられ、ひとりとして不可欠な要素となっている。

陪審員制度が実施されたら、日本人のことだから意外とまじめにやるんじゃないかなぁと思うけど、結果は怖いね…w
私はわりと意識して優柔不断にはならないようにしているが、それは自分のことだから責任が持てるのであって、誰かを裁くなんて考えただけで胃が痛くなる。だから12人必要なんだよねぇ。
しかし、この映画を観ると、陪審員制度も悪くないんじゃないかと思っちゃうほどの説得力があった。

元となった舞台が来月からパルコ劇場で再演されるようなので、運がよければ観に行きたいと思ってはいるが、たぶん無理だろうなぁ。チケット争奪戦ものすごいことになりそう(;´Д`)

評価:★★★★☆

12人の優しい日本人
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star笑える。役者がウマイ。
starやっぱり日本人には陪審制は無理なのか!!
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2005年10月14日

8人の女たち(2002/フランス/監督:フランソワ・オゾン)


フランスを代表する新旧8人の女優(ダニエル・ダリュー/カトリーヌ・ドヌーヴ/イザベル・ユペール/エマニュエル・ベアール/ファニー・アルダン/ヴィルジニー・ルドワイヤン/リュディヴィーヌ・サニエ/フィルミーヌ・リシャール)の個性に圧倒される、ミュージカルサスペンスコメディ(?)。

クリスマスを祝うため、雪に閉ざされた大邸宅に家族が集うこととなった。その日の朝、メイドが一家の主マルセルの部屋へ遅い朝食を持っていくと、彼はナイフで背中を刺され死んでいた。外から何者かが侵入した形跡はない。電話線は切られ、雪で外部との連絡を完全に絶たれた8人の女たち。祝祭気分は一転、彼女たちは疑心暗鬼を募らせていく。やがて、互いの詮索が始まる。そして、次々と彼女たち一人ひとりの思惑や秘密が暴露されていく…。

ミステリでいえば、“雪の山荘”(“嵐の孤島”ともいう)という王道シチュエーションだが、謎解きパートはかなりどうでもいい。
家族のタブーや秘密が暴露されていくというプロットは、先日観た「空中庭園(2005/日本/監督:豊田利晃)」とダブってしまったが、テイストはもうまったく異なる。日本だとリアルでシャレにならない秘密を抱える家族ドラマになるところだが、お国柄なのか、おフランスの家族の秘密は濃ゆ〜い、ありえない恋愛ゲームがメイン。もっとコミカルな内容を予想していたのだけど、意外と泥沼の人間関係。しかしこれがぜんぜん重くなく、ポップな仕上がりでとっても観やすいです。

舞台と登場人物が限られているため、ヘタな演出や俳優では単調になったり飽きがきたりするところだが、個性的で魅力的な8人が揃い、それぞれソロで歌い踊るシーンもメリハリがきいていて楽しい。

色鮮やかなのにうるさく感じない、キュートな衣装やセットのセンスも抜群。
さすがフランス、粋な映画です。

評価:★★★★☆

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2005年10月12日

空中庭園(2005/日本/監督:豊田利晃)

ユーロスペース@渋谷]

1000379_01.jpg郊外の団地に住む京橋家には、家族に秘密は持たないというルールがあった。長女のマナ(鈴木杏)は、自分の“出生決定地”が近所のラブホテルだったことを聞かされ、朝から落ち込んでいた。最近マナは高校に行っていない。中学生の弟・コウ(広田雅裕)もさぼりがちのようだ。ラブホテルには窓がないと知って興味を持ったコウは、見学したいと不動産屋を訪ねる。そこでコウを接客した女性・ミナ(ソニン)と話が合い、彼女に家庭教師を頼むことに。母の絵里子(小泉今日子)は喜んでミナを家族の夕食に招待した。ミナを見て、父・貴史(板尾創路)は驚く。ミナは貴史の愛人だったのだ。

豊田監督の逮捕で、どうなっちゃうんだろうととても心配だった。
縮小公開とはなったが、観ることができて本当によかった。

秘密やタブーを持たないこと。
誰もいない家に帰らせたくないから、鍵は母親だけが持つこと。
誕生日は皆で祝うこと。

家族間に隠しごとはなく、性にも開放的で、風通しの良いフランクな家庭。
ニュータウンの団地で暮らす京橋家は理想の家庭である。そう、建前は。

本当の京橋家は、どうでもいいことは隠さないが、大事なことや都合の悪いことはおのおのの胸に秘めているからこそ、理想の家庭であり得たのだ。

以前、とある人に、自分が育った環境に対する愚痴をこぼしたところ、「問題のない家庭なんてない」と言われ、とても恥ずかしくなってしまったことがある。誰もが多かれ少なかれ、家族の絆に縛られ、家族の一員という役割を演じ、“家庭”という砂上の楼閣を築いている。少しの波で脆く崩れ去ることもあるから、守るのに必死なのだ。

しかし、これは嘘や欺瞞が露呈し崩壊していく家族のさまを描いた映画ではない。
京橋家の理想の家族像はそれほどやわではなかった。
あれほどの大噴出後にとてもそのまま“理想の家族ごっこ”が続けられるとは思えないが、何事もなかったかのように通常の生活を営まんとする京橋家。
おそらく、2年後も3年後も同じような日々が繰り返されているのだろう。
そう、家族ってこんな面もある。多少の傷は自然治癒してしまう。良くも悪くも。

家族って何なのか。
楽しかったり安らげたり、ときにはグロテスクだったりする。
そんなリアルな家族像に心を揺さぶられる。間違いなく今年のベストに入る映画だ。

キャストについて。
小泉今日子が予想以上に良かった。
劇場に置いてあったフライヤーの監督インタビューによると、豊田監督と映画がやりたいと言ってきたのは小泉今日子のほうからなんだとか。自らのラブコールということもあってか、完璧なまでに恵理子という人間になりきっている。
その他の出演者もそれぞれ存在感があり、あいかわらず豊田監督のキャスティングはお見事なり。

あっ、元チャイルドマシーンの山本吉貴が出ております!(カップルの男役)
そういや以前、髪をアフロにしていたときに「映画のため」と言っていたが、この映画のことだったんだなぁ。
また、エンドロールで千原靖史の名前を見てビックリしたのだが、お兄ちゃん一体どこに出てたの?? もしや恵理子のバイト先の店長かな。うーん気づかなかった(´・ω・`)

【★★★★★】

劇場用パンフに「空中庭園」続編 - goo 映画
そんな…パンフ買い損ねましたorz。また観に行っちゃおうかなぁ。

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2005年10月11日

ビッグ・フィシュ(2003/アメリカ/監督:ティム・バートン)

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出産間近の妻とパリで幸せに暮らすジャーナリストのウィル・ブルーム(ビリー・クラダップ)。彼の父エドワード(アルバート・フィニー)は自分の人生を幻想的でマジカルな話として語り、聞く人を魅了し楽しい気分にさせる名人だった。ウィルも子どもの頃はそんな父の話を聞くのが大好きだった。しかし3年前の自分の結婚式で喧嘩して以来、父とは不和が続いていた。そんなある日、母から父の病状が悪化したとの報せを受け、ウィルは妻を連れて実家へと向かう。しかし、病床でも相変わらずホラ話を繰り返す父と、父の本当の姿を知りたいと願う息子の溝はなかなか埋まらなかった…。

こういうのに素直に感動できない自分が寂しいが、家族愛で押してくるのは本当に苦手。
これで泣ける人は幸せな家庭で育ったんだろうね。羨ましい。

まったくシラけっぱなしの2時間だったというわけでもないんだけど。
エドワードの語る、落合信彦ばりの壮大なホラ話はそれなりに楽しめたが、ホラ話を前提として観なければならないとなるとやや退屈。

まぁ、子どもを育てるようなことになれば、こういうのに感動できる子になってほしいとは思うけどね。
人生観が現れますなぁ、映画鑑賞って。

【★★☆☆☆】

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2005年10月09日

茶の味(2003/日本/監督:石井克人)


山間の小さな村に住む春野家の人々。片思いの女の子が転校し、後悔しきりの長男(佐藤貴広)。小学校一年生の妹(坂野真弥)は、巨大化した自分が勝手に動き回るのに悩んでいる。母(手塚理美)は義父(我修院達也)の指導のもと、アニメーター復帰作の制作に夢中。そんな妻にほうっておかれ、面白くない夫(三浦友和)。うららかな春に霞のようなモヤモヤを抱えている家族だったが、時間とともにそれぞれの状況も変化していき…。

全編通して、ひねもすのたりといった空気に、観ている最中は何度も止めたくなったが、最後にはもっとこの空気に浸っていたくなる。
なんとも不思議な味わいの映画。これはお茶よりもさらに淡白な“白湯”の滋味だと思った。カンヌ映画祭などにも出品されたそうだが、この味が日本人以外に通じるのだろうか?

妹役の坂野真弥と、叔父の浅野忠信の脱力系の演技がとても良い。
浅野忠信はそれほど好きな俳優でもないんだけど、やはりこの人の独特の存在感はすごい。周囲も浅野色に染めてしまう。淡々としつつも緻密な演技に引き込まれてしまった。
浅野忠信と元恋人の中島朋子のやりとりなど、あの見事な、グダグダでくすぐったい空気感を出すのは、並の俳優にはとても難しそう。

それにしても血縁関係がよくわからなかったなぁ。
おじい(我修院達也)と三浦友和が実の親子で、手塚理美と浅野忠信が実の姉弟?
春野家に三浦友和が婿入りしてるようなのだが、なぜそこにおじいがいるのか?
おじいと手塚理美は同じ職業で師弟といってもいい関係のようだし、ここに至るまでもなんだかいろいろとドラマがありそうな家族ではある。

【★★★★☆】

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2005年10月08日

エイリアンVSヴァネッサ・パラディ(2004/フランス=独=英/監督:ディディエ・ポワロー)


mo3756.jpg片田舎の小さな町スコットレット。フェスティバルに参加するために街を訪れたスタントマンのジェームス・バタイユは、ステージで歌う美女コンチャ(ヴァネッサ・パラディ)にひとめぼれ。互いに惹かれあった2人は、電光石火で恋に落ちるが、コンチャの父の陰謀でジェームスは逮捕されてしまう。
コンチャに会いたい一心で脱獄するジェームスだったが、町は謎のエイリアンに襲われていた。

本日公開の「空中庭園」と迷ったあげく、100m先からでもバカ映画のスメルがぷんぷんの本作を観に行ってしまいました。果たして取るべき道はこれで正しかったのだろうか。

とりあえずこの邦題には度肝を抜かれるね。
日本で、こんなタイトルで公開されていることをヴァネッサ本人は知っているのだろうか…。
とはいえ、原題の「Atomik Circus」ってのもわけがわからないが、何か意味があるのかな。

意外なことに、内容は邦題ほどはっちゃけていなかった。いや変なことは変なんだけれども。
エイリアンについてのバックグラウンドはいっさい描かれないので、SFではない…ような気がする。ある日エイリアンが唐突に現れて無差別に人の首をはねまくるのだ。不気味っちゃ不気味だけど、よく考えたら別にエイリアンでなくても良い映画。放射能をあびた動植物でもホッケーマスクの殺人者でもおかっぱ頭の工場長でも、とりあえずヴァネッサが歌って踊って襲われとけば良し。
この邦題ではだまされてしまうが、実はヴァネッサぜんぜん戦わないしね。

犬を虐待してコーラスさせたり、エイリアンに顔をはぎとられても平気な男とかは笑うポイントなのだろうか…。難しいなフレンチコメディ。

ヴァネッサのコンチャは美人でイイ女ってことになってるけれども、アップになるたび前歯のスキマが気になってしょうがなかったナー。矯正させてあげなよジョニー・デップ。

【★★☆☆☆】

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2005年10月08日

セブンソード(2005/香港/監督:ツイ・ハーク)


sevensword.jpgHERO」「LOVERS」に続く、中国武侠アクション大作第3弾! …って、あれれ、「グリーン・ディスティニー」は? 3部作というならこの3つのほうがしっくりくるような気がする。

時は1600年代の半ば。中国では明に取って代わった清王朝が建国されていた。新政府は反乱分子の息の根を止めようと“禁武令”を出す。政府に反乱できなくなるよう、武術の研究も実践も禁止するものだったが、実際には武術など使いこなせない者たちを含む無差別な虐殺が繰り返されていた。かつて処刑人として人を殺めてきた傅青主(ラウ・カーリョン)は、村を守るために遠方の神秘の山“天山”の大使に助けを求める。そしてそれぞれ異なる力を持つ7つの剣を授けられた7人の剣士が誕生した。

…また騙されたよ武侠映画というやつにヽ(`Д´)ノ
個人的に、「LOVERS」がもう徹底的にダメだったので、このジャンルはいいや…と思っていたのだが、監督が違うのと、プロットが面白そうだったので、ちょっと期待してたんだけどな。
コントラストのはっきりしない暗いトーンの映像と、キャラ描き分け不足のダブルパンチで、もうはっきりいって誰が誰だか。何が何やら。
前後のつながりも人物の相関関係もよく飲み込めないまま、気がつくと次の展開に進んでいる。この調子で2時間半! 長っ! 罰ゲームですかこれは。

7本の剣はそれぞれギミックに工夫が凝らしてあり、これが活かされていれば面白い映画になっていたと思う。人物だけでなく剣もまた説明不足。7人と7本は多すぎたな。

ワイヤーアクションを最小限に抑え、地に足のついた剣劇は良かったと思うのだが、見どころである後半のアクションシーンまで観客をひっぱりきれないのは致命的。
でも剣劇は今後もこういう地道な肉体路線で行って欲しいと思う。

【★★☆☆☆】
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2005年10月04日

ルパン(2004/フランス/監督:ジャン=ポール・サロメ)


lupin.jpgスービーズ公爵家で暮らすアルセーヌ少年は、泥棒である父の指示で、公爵夫人が所有する“マリー・アントワネットの首飾り”を盗み出すが、翌朝、父は死体で発見された。15年後、怪盗となったアルセーヌ・ルパン(ロマン・デュリス)は、王家の財宝のありかを示す十字架の話を耳にする。財宝を狙う名士たちは、やはり十字架を探していたカリオストロ夫人(クリスティン・スコット・ルーマス)を死刑にしようとするが、ルパンは夫人を救出し、2人はすぐに恋に落ちる。しかし、輝くほどの美貌を持つ夫人には、隠された顔があった。

アルセーヌ・ルパンといえば、ポプラ社の南洋一郎によるリライトシリーズ。小学校の図書室にずらりと並んでいたのが懐かしい。シャーロック・ホームズや江戸川乱歩のリライト版同様、むさぼるように何度も読んだものである。
その後、ホームズや乱歩は原作にステップアップしていったのだが、なぜかルパンはポプラ社のシリーズでしか読んだことがない。まぁ、南洋一郎のリライトは原作より面白いと言われているので、これはこれでいいのかも。

そんなわけで、原読書体験を思い出しつつワクワクして観に行った本作。
財宝探し、カリオストロ夫人像、ルパン親子の対決、個々のプロットはそれなりに面白いのだが、全体としてはなんだか散漫な印象。問題はつながりの悪さというよりも、あれもこれも詰め込みすぎていることだろう。
小説などもそうだが、やっぱり映画って思い切って要素を削ぎ落とすことも大事だなぁと思った。元ネタとなる原作は1本か2本に絞り、冒険譚か人間ドラマか焦点をはっきりさせたらメリハリのある快作になっていたんじゃないかと思う。
ラストの発想も悪くないんだけど、何もルパンでやらなくてもねぇ。

どちらかというとルパン三世をイメージさせるロマン・デュリスだが、うさんくさい容貌と軽佻な物腰は怪盗らしくて良かったな。およそスタイリッシュとは言いがたい、野生的なルパンである。
個人的に、アルセーヌ・ルパンはもっと抜け目がなくて狡猾なイメージがあるのだが、女に手玉にとられたり、すぐ窮地に陥るあたりは、まだ若く経験不足なルパンを描きたかったのだろうし、怪盗紳士誕生編としてはまぁこんなもんかと(続編はないと思うが)。
大胆不敵というべきか、あまりにも大雑把な盗みの手口にはあっけにとられたが。ご婦人がたの鈍感さは想像を絶する。

まぁでも、このルパンでは、故ジェレミー・ブレッドのシャーロック・ホームズと対決したら風格負けしちゃうだろうね。バリツで滝に落とされるね、たぶん。

原作を知らない人は、ルパン三世のイメージを抱いて観るのはやめたほうがいい。
私はアルセーヌ・ルパンもルパン三世も好きだけど、両者は別物だと思っているし、イメージを混同させたことはないね。

【★★☆☆☆】

南洋一郎先生 略歴&著作リスト
 ⇒http://homepage3.nifty.com/kadzuwo/biblio/minami.htm

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2005年10月03日

NOTHING(2003/カナダ=日/監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ)


nothing.jpgCUBE」の鬼才、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の最新作ということで、前売券まで買って公開を楽しみにしてた作品。
カンパニー・マン」で首を傾げた人も、これは観るべし!

幼いころから親友同士、嫌われ者のデイブ(デビッド・ヒューレット)と引きこもりのアンドリュー(アンドリュー・ミラー)。社会にうまく順応できないふたりは、互いの欠点を補いながらアンドリューの家で共同生活を送っていた。ある日、アンドリューの家が取り壊されることになり、パニックに陥ったふたりは同時に叫ぶ。「放っといてくれ!」。気がつくと、家の周囲には恐ろしい異変が起こっていた……。

ジャンルも映像も奇妙極まりない。まったく観たことがないタイプの映画。
CUBEは人工的に造られた不条理な空間だったが、こちらは人知を超えた不条理世界。
一見バカバカしくて誰でも思いつきそうだが、誰も考えが及ばなかったアイデアを映像化してしまった手腕には恐れ入る。

主役のふたりはどっちも稀に見るダメキャラ。発狂しそうな不条理世界を生き抜くには、こんなマヌケなキャラでないとダメなのかもしれないw
誰も体験したことのない世界をエンジョイするふたりのアホに、イライラしたりちょっと共感してみたり。これが男女じゃなくてよかった。タイプの異なるダメ男ふたりだからこそ、独特のおかしみや哀愁が感じられるのではないだろうか。

登場人物はほぼふたりのみで、ほとんど何もないバック。単調な映像になりがちなところを、想像のつかない展開と独創的な特殊効果で飽きずに楽しめる。

難を言えば、やや字幕が読みづらいこと。
そのわけは、観た人にはすぐわかりますね。

【★★★★★】
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2005年10月01日

妹の恋人(1993/アメリカ/監督:ジェレマイア・S・チェチック)

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車の修理工・ベニー(アイダン・クイン)は、神経症を病む妹のジューン(メアリー・スチュアート・マスターソン)と2人暮らし。神経過敏で精神不安定なジューンはお手伝いを次々と追い出し、ベニーは恋人を作る余裕もない。
ある日、ベニーの友人たちとのポーカーに負けたジューンは奇妙な青年・サム(ジョニー・デップ)を連れて帰る。サムは読み書きができず、ほとんど口も聞かないが、家事に長けていたり、プロ並みのパフォーマンスをしてみせたりと、不思議な魅力をもつ。次第に惹かれあっていくサムとジューンだったが……。

こういう役をやらせたら右に出るものがいないジョニー・デップ。芸達者で存在感の強いサムにばかり目がいってしまい、主役であるはずの兄妹がかすんでしまう。
ジューンの場合は症状が伝わりづらく、いまいち精神病という設定の必然性が感じられなかった。短気な芸術家でよかったんじゃなかろうか。

ストーリーの凡庸さを、ジョニー・デップの奇抜なキャラでカバーし、最後まで飽きさせない。
せつない表情とか、ほんとにうまいなぁ。
ジョニデファンは必見。

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