(05/05/30) カンパニー・マン(2002/アメリカ/監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ)
(05/05/30) 弾丸ランナー(1996/日本/監督:サブ)
(05/05/29) プリンス&プリンセス(1999/フランス/監督:ミッシェル・オスロ)
(05/05/28) 大巨獣ガッパ(1967/日本/監督:野口晴康)
(05/05/24) コード(2000/アメリカ/監督:シドニー・J・フューリー)
(05/05/23) キリクと魔女(1998/フランス/監督:ミッシェル・オスロ)
(05/05/22) ロスト・イン・トランスレーション(2003/アメリカ=日本/監督:ソフィア・コッポラ)
(05/05/22) 赤い橋の下のぬるい水(2001/日本/監督:今村昌平)
(05/05/21) 真珠の耳飾りの少女(2003/イギリス=ルクセンブルグ/監督:ピーター・ウェーバー)
(05/05/18) ふたりの人魚(2000/中国=ドイツ=日本/監督:ロウ・イエ)
(05/05/17) セクシードリンク大作戦 神様のくれた酒(2004/日本/監督:本田隆一)
(05/05/15) アトランティス 失われた帝国(2001/アメリカ/監督:ゲイリー・トルースデール カーク・ワイズ)
(05/05/11) LOVERS(2004/中国/監督:チャン・イーモウ)
(05/05/10) ヒルコ 妖怪ハンター(1991/日本/監督:塚本晋也)
(05/05/07) ハリウッド★ホンコン(2001/仏=香港=日本/監督:フルーツ・チャン)
(05/05/07) パピヨンの贈りもの(2002/フランス/監督:フィリップ・ミュイル)
(05/05/06) 金日成のパレード 東欧の見た“赤い王朝”(1989年/ポーランド/監督:アンジェイ・フィディック)
(05/05/05) リロ&スティッチ(2002年/アメリカ/監督:クリス・サンダース ディーン・デュボア)
(05/05/05) 魔界転生(1981年/日本/監督:深作欣二)
(05/05/03) ザ・セル(2000/アメリカ/監督:ターセム)
(05/05/01) モンスターズ・インク(2001/アメリカ/監督:ピート・ドクター)

2005年05月30日

カンパニー・マン(2002/アメリカ/監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ)

CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督によるサスペンス。

平凡な会社員・モーガン(ジェレミー・ノーザム)は、スリルを求めハイテク企業デジコープの産業スパイに転身。“ジャック・サースビー”という名前を与えられ、会社に命じられたスパイ活動をこなすうち、激しい頭痛とフラッシュバックに襲われるようになる。モーガンの前に現われた謎の女・リタ(ルーシー・リュー)に「デジコープに騙されるな」と告げられ……。

CUBEの衝撃には及ばないものの、この映画からも充分ナタリ監督のセンスが伝わってくる。
どうにも胡散臭いセットも、この監督のクールでスタイリッシュなセンスのフィルターを通すと、どこか幾何学的でハイテクな雰囲気がただよう。

二転三転するストーリーに、モーガン同様混乱し不安になってくる。よく考えると腑に落ちない箇所も多少見受けられるものの、衝撃の事実に向けてストーリーは収束していき……と書くと極上のサスペンスのようだが、このラストはねぇ。途中で読めちゃいますね。尺は90分と短いけれど、やや引っ張りすぎて種明かしのタイミングを逸した感あり。
CUBEといい、ナタリ監督、独自の世界を構築するセンスは他に類を見ないが、ラストが弱いのがホントに惜しい。CUBEに収録されている“ELEVATED”のような、ショートフィルムでこそ存分に発揮される才能なのかも。

とはいえやはりCUBEショックは絶大だったので、今後も期待せずにはおれないのだけど。

そういえば、CUBE ZEROの日本公開はいつ??

【★★★☆☆】

B00009AV0Oカンパニーマン
ジェレミー・ノーザム ビンチェンゾ・ナタリ ルーシー・リュー ナイジェル・ベネット

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2005年05月30日

弾丸ランナー(1996/日本/監督:サブ)

仕事も失敗ばかりで彼女にもふられた冴えない男(田口トモロヲ)が、何かデカイことをやろうと銀行強盗を決意。うっかり忘れたマスクを万引きしようとするが、コンビニ店員で覚醒剤中毒のミュージシャン(DIAMOND☆YUKAI)に気付かれ、慌ててピストルを発射、店員の腕を撃ってしまう。逆上した店員に追いかけられ、逃げるうちに商店街でヤクザ(堤真一)にぶつかった。ヤクザも2人を追いかけ始め、いつのまにか3人で疾走することに。

3人のダメ人間が走って走って走りまくる、ただそれだけの映画。
プロットは面白いんだけど、ランナー映画のわりにテンポがいまひとつで、ドライブ感があまり得られなかった。
しかし、ランナーズハイというのか、三者三様の妄想と過去の記憶がフラッシュバックするタイミングがうまく、最後まで飽きない。
OLとすれ違った3人がそれぞれの妄想を膨らませるくだりは、ひたすら走ることのエクスタシーが最もわかりやすく表現されているのではないだろうか。

ランナー映画というと、東宝50周年の奇作「幻の湖」を思い出すが、やはり走っているうちにだんだん目的がわからなくなり、走るために走っている状態になってしまうあたりが共通している。
限界を超えて走るうちに分泌される脳内麻薬は覚醒剤なんかよりずっと気持ちがイイものなのだろう。そうでなきゃマラソン選手があんなにがんばれるはずはない。
たまにはそんなになるまで走ってみたい気持ちになるね。

【★★★☆☆】

B00005HNH5弾丸ランナー
田口トモロヲ DIAMOND YUKAI 堤真一 サブ

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2005年05月29日

プリンス&プリンセス(1999/フランス/監督:ミッシェル・オスロ)

キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督によるオムニバス影絵アニメーション。

想像力豊かな少年と少女、そして魔法使いのような映写技師の3人が、異なる国と時代を舞台にした6つのストーリーを紡ぎ出す。

影絵とはいえ表現が豊かで繊細で、単調さは皆無。光と影が織り成す美しいコントラストに魅了される。
6つのストーリーも、どこかで聞いたような普遍性とオスロ監督のオリジナリティが融合し、まったく新鮮で入り込みやすく、何度観ても飽きないものとなっている。

私は6つのストーリーの中でも、「プリンス&プリンセス」というタイトルからするとやや異色な「泥棒と老婆」「魔女」が好き。
「泥棒と老婆」の舞台は日本。オスロ監督は北斎版画に多大な影響を受けたと言っているが、独自の浮世絵的表現がとても美しい仕上がり。
影絵と浮世絵はその表現方法からしてなじみやすいのだろう。

これは翻訳がいいのかもしれないが、オスロ監督作品は何気ないセリフもとても良いんだなぁ。
また、「キリクと魔女」からもうかがえる、オスロ監督の一貫した女性像がこの作品からも感じられるが、これがフランス人の感覚なのだろうか。ただ“強い女性”を描いただけの映画からは感じたことのない女性賛歌が心地よい。

【★★★★☆】

B000641946プリンス & プリンセス
ミッシェル・オスロ

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2005年05月28日

大巨獣ガッパ(1967/日本/監督:野口晴康)

雑誌プレイメイト社の社長は、島をまるごと改造したテーマパーク・プレイメイトランドの建設を発表。
島に放す動物を捕獲するため、南洋のオベリスク島を訪れた記者の黒崎浩(川地民夫)とカメラマンの小柳糸子(山本陽子)は、洞窟で巨大生物の骨と卵を発見した。
卵から生まれた爬虫類のような生物・ガッパを現地民の反対も聞き入れずに日本に連れ帰るが、ガッパの親が我が子を追って日本に上陸。2匹の大巨獣に自衛隊や米軍はなすすべもなく、熱海は壊滅状態に陥る。

河童と鳥をミックスしたようなガッパのデザインが異彩を放つ、日活製作の怪獣映画。
雑誌の創刊5周年記念で一大テーマパークを造るというバブリーすぎる発想や、都合良く日本語を話す南洋の島の現地民(どう見ても日本人)など、強引な脚本が目立つが、全体的に丁寧に作られており好印象。ダイレクトな歌詞がステキな主題歌も良い。がっぱ〜〜がっぱ〜〜♪

怪獣の子どもを拉致してくれば、その親が追いかけてくるのはセオリーだが、洞窟から2匹のガッパが現われたときはちょっと驚いた。おとんとおかんセットで! 家族愛を描いた怪獣映画とは思いもよらぬ展開だった。
ふだんは洞窟に引きこもっているくせに、じつは水中に潜れて空も飛べて殺人光線を吐くというスーパー怪獣が2匹とは、もはや人間の力の及ぶところではない。
それにしても、何だかガッパのスケールが統一されていない気がするのだが、怪獣映画では気にしてはいけないポイントなのか?

ガッパはあの親子3匹しかいないのかなぁ。将来、子どもとつがう異性のガッパがいないと種が滅んでしまうよ。がんばれガッパ一族。
でも日本に嫁さん探しに来ないでね。

【★★★☆☆】

B00028X9XK大巨獣 ガッパ
川地民夫 野口晴康 山本陽子 和田浩治

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2005年05月24日

コード(2000/アメリカ/監督:シドニー・J・フューリー)

実業家の妻として充実した生活を送るアン(ダリル・ハンナ)は、子どもが授からないのが唯一の悩み。人工受精を試み、妊娠したかに思われた矢先、何者かに誘拐されてしまう。
犯人はアンに人工受精を行った医師のフランク(ヴィンセント・ギャロ)とその妻ヘレン(ジェニファー・ティリー)。子どものできない身体のヘレンの異常な執着により、アンを臨月まで監禁し自分たちの子として生ませようと計画していた。

たいして期待もせずに観たのだけれど、サイコスリラーとしてはなかなかの秀作であった。
なんといってもキャストが濃い。
怪しさ極まりない風貌のギャロ(こんな医師、信用できるか!)がサイコさんなのかと思いきや、さらにその上をいくジェニファー・ティリーが凄まじい。赤ちゃん欲しいの一念でキレにキレた言動を見せてくれます。
前半は目的を同じくするサイコ夫婦としてそれなりに強い絆を見せているのに、ついには子どもさえ手に入れば夫すらどうでも良くなってるティリー。
その狂気っぷりに背筋が寒くなるんだけど、容姿や声がどこか可愛らしかったりして、そのギャップがたまらない。いい仕事してます。

ギャロ夫妻の監禁ハウスが建っているのが、めったに車も通らず雪に閉ざされた広大な農地というのがアメリカらしい。
これが日本だとマンションの一室になるんだろうな。

【★★★☆☆】

B00005HUMUコード
ヴィンセント・ギャロ ジェニファー・ティリー ダリル・ハンナ シドニー・J・フューリー

エスピーオー 2001-03-02
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2005年05月23日

キリクと魔女(1998/フランス/監督:ミッシェル・オスロ)

スタジオジブリ第1回洋画アニメーション提供作品。
ジャパニメーションやディズニーアニメに慣れた眼には、なんとも不思議なアニメだった。
まずアフリカが舞台のフランスアニメという点が異色だし、映像も音楽も素朴ゆえにストレートに視聴覚に訴えかけてくる。ストーリーもシンプルだが、思わず頭の中で反芻してしまう哲学的なセリフが散見されたりして、何とも奥深い。

魔女カラバの呪いに苦しむアフリカの村に生まれた小さなキリク。
小さくても好奇心いっぱいで賢いキリクは、たびたび村人を魔女から助け、祖父である山の賢者に会うために旅立つ。どうして魔女はいじわるなのか? 賢者から魔女の秘密を教わったキリクは魔女と対決する。

なんでこれをDISCASのレンタル候補リストに入れていたのか自分でもよくわからないのだが、何やら惹かれるものがあったのだろう。
始まってしばらくは、どこか日本昔ばなし的なテイストが感じられ、大人がわざわざ借りて観るほどでもなかったかと思ったが、中盤あたりから物語に引き込まれ、また絵本のような画面がどんどん美しく見えてきて眼が離せなくなった。
賢者とキリクの会話や魔女の秘密は、大人もさらりと流すことができないほど奥が深い。

繊細な日本アニメとも大味なカートゥーンとも異なる、素朴な力強さ。こんなアニメもあったのか。

思わず吹替でも観直してしまったが、キリク役の神木隆之介くんて、千と千尋の神隠しで坊の声をやった子かぁ。あまりにうまいアテレコだったので、声優が本当に少年だったとは思わなかった。

『 キリクと魔女 』

【★★★★☆】

B0000A1WP8キリクと魔女
ミッシェル・オスロ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2004-02-20
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2005年05月22日

ロスト・イン・トランスレーション(2003/アメリカ=日本/監督:ソフィア・コッポラ)

CMの仕事で東京にやってきた、忘れられたハリウッド男優・ボブ(ビル・マーレイ)。時差ボケと異国の地での言葉の通じない仕事の緊張が続き、夜も眠れない日々。一方、同じホテルに泊まるシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)も仕事で来日した夫について来たものの、忙しい夫にはかまってもらえず、ボブと同じように眠れない毎日を過ごしていた。
ふたりはホテルのバーで会い、ともに過ごすうちに孤独と寂寥感を分かち合い、惹かれあっていく。

真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソンが非常に良かったので観てみたものの、メリハリもなく淡々とした映画で、はっきりいってつまらない。
孤独と寂寥感たって、たった1週間かそこらの滞在でそんなにブルーにならなくても……。私自身は旅行嫌いなので共感もなにもないが、これくらいの期間だったら何とでも楽しめるんじゃないだろうか。むしろ、それ以上の滞在になるとホームシックになってくる気がする。
センチュリーハイアットの高層夜景なんて日本人でもあんまり見る機会ないってのになぁ。
そもそも、仕事で来た夫が、異国の地で寂しがる妻をかまってる場合じゃなさそうなのは最初から想像できそうなんだが、なぜついて来る?

外国人の眼に映る、統一感のない奇妙な街Tokyoの描写はなかなか興味深い。
見慣れた東京の街が、なんとなくボブやシャーロットの目線で見えてくるのだ。ネオンうるさいなぁとか、人多すぎとか。
日本人の描写がややステレオタイプというか、ほとんど人間味が感じられないのが異邦人目線に拍車をかける。日本人としてはちょっと残念だが、この映画のテーマからするとこういう描写になってしまうのだろう。

スカーレット・ヨハンソンは魅力的でますます好きになったけど。
これが脚本賞かぁ。アカデミー賞ってようわからん。

【★★☆☆☆】

B0000YTR5Kロスト・イン・トランスレーション
ビル・マーレイ ソフィア・コッポラ スカーレット・ヨハンソン ジョバンニ・リビシー

東北新社 2004-12-03
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2005年05月22日

赤い橋の下のぬるい水(2001/日本/監督:今村昌平)

会社が倒産し、妻子とも別居中の笹野(役所広司)は、ホームレスの太郎から聞いた能登のとある家に宝物を隠したという話を思い出し、その町を訪れる。たしかに赤い橋のたもとにその家は存在し、痴呆がかった老婆(賠償美津子)と孫のサエコ(清水美砂)がふたりで暮らしていた。
体内に水がたまると悪いことがしたくなり、セックスで水を放出するとおさまるという特異体質のサエコと関係を持ち、漁師として働き出した笹野。今日もサエコから水がたまったと連絡を受けると全速力で赤い橋のたもとの家にかけつけるのだった。

なんとも言いようのないヘンな話。
この映画を受け入れられるかどうかは、大量の謎の水が吹き出す笹野とサエコのセックスシーンで笑えるかどうかにあるような気がする(まさに濡れ場!)。
私は大いに笑えました。サエコからあふれ出したぬるい水が排水溝をつたって川に流れこみ、魚が妙に集まってくるのもオカシイ。何なんだ、ぬるい水。
水がたまり、身体をよじって笹野を呼びよせるサエコが何とも可愛らしいが、セックスシーンではほとんど脱がない清水美砂。役所広司ばっかり豪気に脱いでるのだが、オイ、それはないだろ。

だるい描写が続き、メリハリのある映画とは言えないが、妙に引き付けられるものがあって私は嫌いではないが、これといっておすすめもしづらい。
セックスシーンもどちらかというとユーモラスで、官能という感じでもないしなぁ。現代人が、局所を大胆にデフォルメされた枕絵を眺める感じに近い?

メッセージ性のあるようなないような、受け止め方にとまどう映画だが、助平万歳! ってことなのでしょうか。(違う?)

【★★★☆☆】

B000063EGT赤い橋の下のぬるい水
役所広司 清水美砂 中村嘉葎雄 夏八木勲

バップ 2002-05-02
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2005年05月21日

真珠の耳飾りの少女(2003/イギリス=ルクセンブルグ/監督:ピーター・ウェーバー)

予備知識ナシで観たが、深く美しい映画だった。
謎の天才画家ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(青いターバンの少女)をモチーフに、そのモデルとなった少女とフェルメールの芸術的つながりとも言える愛の形を描く。

一家の生活を支えるため、グリート(スカーレット・ヨハンソン)はフェルメール家に使用人として住み込む。
フェルメール家は主人であるヨハネスの絵で生計を立てているが、寡作のため、次々に子どもが生まれる一家は経済的に逼迫しており、ヨハネスの妻は精神的に余裕がない。
ヨハネスはグリートに色彩感覚の鋭さを感じ、絵具の調合を頼むようになり、またインスピレーションを受けて彼女をモデルにした絵を描きはじめる。芸術家の魂ともいえる部分で惹かれあうふたりの関係を察した妻の嫉妬を受けつつ、ヨハネスの魂のこもった絵が完成する。

フェルメールの画風そのものといった静謐さと、繊細な光と影の映像がとても美しい。
どの画面を切り取っても一枚の絵画になりそうな、非常に緻密に計算された美術設計で、眺めているだけでも吸い込まれそうである。
ストーリーに派手なところはなく、全体的に説明不足な感じもするが、それがまたこの映画の雰囲気に合っているという完成度の高さで、何ともいえぬ余韻を残す。

ほぼ完璧に近い映画に思えるが、ヨハネスとグリートの“芸術的つながり”がやや希薄に思えるので、グリートの芸術的センスをもっとストーリーに絡めるなど、せっかくの設定を活かして欲しい気がした。

常に愁いを帯びた表情で、はかなく透き通るような美しさのスカーレット・ヨハンソンが印象的。
キャスティングとしてこれ以上の人はおらず、最後には「真珠の耳飾りの少女」の絵から抜け出してきたとしか思えないほどだ。

原作読もう。DVDも買おうかな。

オランダ政府観光局「真珠の耳飾りの少女 フェルメール」

【★★★★★】

B0001X9BLK真珠の耳飾りの少女 通常版
スカーレット・ヨハンソン ピーター・ウェーバー コリン・ファース キリアン・マーフィ

メディアファクトリー 2005-01-14
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真珠の耳飾りの少女
トレイシー シュヴァリエ Tracy Chevalier 木下 哲夫

謎解き フェルメール Girl in Hyacinth Blue 真珠の耳飾りの少女 豪華プレミアム限定版 フェルメール―大いなる世界は小さき室内に宿る The Virgin Blue
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2005年05月18日

ふたりの人魚(2000/中国=ドイツ=日本/監督:ロウ・イエ)

ビデオの出張撮影をしている“僕”に、水中人魚ショー(マニアックな……)の撮影の仕事が舞い込む。
“僕”は人魚に紛するメイメイ(ジョウ・シュン)にすっかり惚れ込んでしまい、付き合うようになった。
ある日、ムーダンという少女を探しているマーダーという男が現れ、メイメイはムーダンだと主張。マーダーの語るムーダンとの悲恋話を聞いているうちに、メイメイは物語に引き込まれていく。

冒頭から、カメラマンである“僕”の主観で話は進む。
“僕”視点のハンディカメラ映像という、アダルトビデオでいえば風俗体験モノ的カメラワークで臨場感を出そうとしているのかもしれないが、ブレブレなのがキツイ。最後までこの調子だったらどうしようと不安になるが、マーダーとムーダンの物語から安定したカメラワークに切り替わり胸をなでおろす。

泥臭い雰囲気の上海で展開する2組の恋模様。“僕”とメイメイも、最初は仲の良い普通のカップルだったのに、マーダーが現われてからメイメイが少しずつ離れていってしまう。
それにしたってマーダーはずるいよなぁ。あんな話聞かされたら女は誰でも魅せられてしまうだろう。そんな3人の結末は、マーダーはあれはあれで幸せだろうが、結局は寓話から取り残されてしまった“僕”とメイメイが切ない。

ムーダンとメイメイの2役を演じるジョウ・シュンの出演映画を観るのはこれで3本めだが(『小さな中国のお針子』『ハリウッド★ホンコン』)、なんだかどの役も共通するものがある。どこかミステリアスでしたたかで、しかも透明感のある女性像。ジョウ・シュンの個性なのかもしれないが、なかなかそんな雰囲気をまとった女優はいない。

本作のジョウ・シュンもミステリアスな小悪魔的魅力がたっぷりだが、最後まで顔も出てこない“僕”はもっと謎めいているな。

【★★★☆☆】

▼DVDはなぜか2バージョンあるのだが(初期版と廉価版?)、上のカバジャケのが雰囲気があって良い

B00005Q8HWふたりの人魚
ジョウ・シュン ロウ・イエ ジア・ホンシュン ヤオ・アンリェン

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ジョウ・シュン ロウ・イエ ジア・ホンシュン ヤオ・アンリェン

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2005年05月17日

セクシードリンク大作戦 神様のくれた酒(2004/日本/監督:本田隆一)

タイトルからしてマイナー感ぷんぷんのナンセンスコメディ。

19歳にしてアルコール依存症のミキ(片桐華子)。恋人タカシ(千原Jr.)のために禁酒を決意し、「24時間で酒嫌いになる。ただし24時間以内に酒を飲んでしまうと顔面爆発する」というあやしい漢方薬を飲むが、翌朝早くも禁断症状に陥ってしまい、酒を求めて走り廻ることに……。

アホらしいにもほどがある映画。くだらないけど面白い。66分と尺も短いので気軽に観て脱力感を味わおう。

禁断症状が進むにつれ、どんどんガラが悪く不細工になっていく女を演じている片桐華子あっぱれ。アイドル崩れの三流女優かと思いきや、はっちゃけた壊れっぷりとメイクでなかなか強烈な印象を残す。
ミキの禁酒を助ける童貞の神様という変な役の山本浩司には独特の味があり、隙間産業的な役でテレビドラマなどにも向いていそう。

恋人役の千原Jr.は漫才コンビを組んでいるという設定で、その相方に吉本新喜劇の看板w・大山英雄。その他、三瓶、森三中など脇役で吉本の芸人が多く出ているが、おしなべて芸人は演技の上手い人が多く、間の取り方などに感心する。
こんなところで千原Jr.のベタな漫才が見れるとは思わなかった。千原兄弟ってコントがメインなので、漫才はかなりレア。しかもなぜかJr.がツッコミ。

それにしても、最後までタイトルが意味不明であった。センスは良いと思うのだが、セクシードリンク。

【★★★☆☆】

B000793FFGセクシードリンク大作戦~神様のくれた酒
片桐華子 本田隆一 山本浩司 千原浩史

ビデオメーカー 2005-02-25
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2005年05月15日

アトランティス 失われた帝国(2001/アメリカ/監督:ゲイリー・トルースデール カーク・ワイズ)

日本では「ふしぎの海のナディア」のパクリと騒がれ、ある意味話題となったディズニー映画。

私はナディア好きだったので放映当時に全話観ているが(ちょっと痛いぞ私)、今となってはストーリーの記憶はあいまい。
しかし、褐色の肌で常にブルーウォーターのペンダントを身に着けたナディアのキャラは印象強いものがあったので、この映画のヒロイン・キーダがナディアを彷彿とさせるのは確か。まぁ、キーダの容姿自体は日本人的感覚ではどう見ても可愛いと思えないが。

ストーリーは、前半ナディア、後半は「天空の城ラピュタ」に酷似している。それはもう驚くほどに。
この2作品は似ていて当然だが(ナディアとラピュタは宮崎駿の同じプロットをもとにそれぞれ作られている)、まったく関係ないはずの本作はこのふたつから影響を受けました、では済まされないものがある。
おまけにアメリカのTVSFドラマ・スターゲイトとの類似性も感じるのだが、なんだってこんなにあちこちからつまみ食いしたうえにこんなつまらない映画を作ってしまったのだろう。大丈夫かディズニー。

これは日本で大コケするのも無理ないわなぁ。
少なくとも日本人ウケするキャラクター造形ではないし、ストーリーもラピュタのほうが100倍面白いのだから。

【★☆☆☆☆】

B0002FQL6Kアトランティス~失われた帝国
木村佳乃,  ジェイムズ・ニュートン・ハワード,  マイケル・J.フォックス,  阪脩

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2005年05月11日

LOVERS(2004/中国/監督:チャン・イーモウ)

……ダルイ。
久しぶりにストーリー要約するのもダルイ映画を観た気がした。

グリーン・ディスティニー」も「HERO」もけっこう面白いと思ったし、チャン・ツィイーもワイヤーアクションも嫌いではないので期待して観たのだが。

一言で言えば、この路線に飽きた。
というか、この映画で「もうええわ」となってしまった。

チャン・ツィイーのしなやかな動きには眼を奪われるし、どのシーンをピックアップしても眼に染みるほど美しい色彩設計。アクションのためのアクションシーンもまぁ許す。
肝心のストーリーが……どうなのこれ。
伏線のないどんでん返しを繰り返されても効果薄いし、そのために脚本が大きく破綻してしまっており、まったく面白いと思えなかった。

なんというか、フェアじゃないミステリを読まされた気分?

【★☆☆☆☆】

B0001A7CZALOVERS
金城武 チャン・イーモウ トニー・チン・シウトン アンディ・ラウ

レントラックジャパン 2005-01-28
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2005年05月10日

ヒルコ 妖怪ハンター(1991/日本/監督:塚本晋也)

突飛な学説で学界から見放されている考古学者・稗田礼二郎(沢田研二)。
亡き妻の兄である八部(竹中直人)から「重大な発見をした」という手紙を受け取り、八部の勤める学校を訪ねると、すでに行方不明となっていた八部と女生徒を探しにきていた八部の息子・まさお(工藤正貴)とはちあわせる。そして、八部によって校内のどこかにあるはずの古墳の封印が解かれ、封じ込められていたヒルコが学校を徘徊しはじめていた。

すでに往年のセクスィオーラは陰をひそめ、だいぶくたびれてきている沢田研二ではあるが、情けない妖怪ハンターをコミカルに演じていてこれはこれでイイ感じ。
なにしろ、黄泉の国から這い出したヒルコ軍団に夏休みの工作的妖怪センサーとキンチョールで立ち向かい、背には妻の遺影を背負っているのだ。
映像は意外とグロいシーンが多いのだが、まるでかっこよくないジュリーの妖怪退治っぷりに思わず和んでしまったり。
伝奇ものヒーローといえば古史古来の刀なり何なりの武器を携えているのがセオリーだが、なにしろキンチョールが効くのは衝撃的だ。

ヒルコ(蛭子)といえばえべっさん(恵比寿神)だが、この映画のヒルコは昆虫とかエイリアンに近い。けっこう古い映画にもかかわらずヒルコのギミックはなかなかよくできていて一見の価値がある。

前半の夜の学校で肝だめし的なくだりもノスタルジーが感じられて良いのだが、伝奇好きの私としては、後半の古墳の謎ときや石室でのまさおとヒルコ軍団の対決にもっとボリュームがあってもよかった。

あっ、いま気付いたけど、稗田礼二郎って稗田阿礼かぁ。

【★★★★☆】

B00005HQZJヒルコ 妖怪ハンター
沢田研二 塚本晋也

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2005年05月07日

ハリウッド★ホンコン(2001/仏=香港=日本/監督:フルーツ・チャン)

ドリアンドリアン」以来、気になる監督の一人となったフルーツ・チャン・フィルムを久々に鑑賞。

超高級高層マンション群“ハリウッド・プラザ”を見上げるダイホム村。迷路のような町並に今にも崩れそうなバラックが建ち並び、住民は政府から立ち退きを強制されている。この貧民街に住む焼豚屋のぶーちゃん親子3人と、同棲相手に売春をやらせているヒモのチンピラが、上海から来てハリウッド・プラザに住む東東トントン(ジョウ・シュン)というミステリアスな娘に恋をする。

急速に変化する香港の矛盾を凝縮したような、近代的なハリウッド・プラザと暑苦しい貧民街のコントラストが強烈。どっちに住みたいかと聞かれればもちろんハリウッド・プラザと即答するが、ダイホム村の人々もそれなりに幸せだったり不幸せだったりする暮らしを営み、高級マンションに住む娘も決して可憐で清純なわけでもない。

そしてストーリーも、焼豚屋の末息子・サイが年上の上海娘にほのかな恋心を抱くハートフルなファンタジーでは決してない。
東東は文字通り“カラダを張って”自分の夢をかなえようとしているしたたかな女の子で、相手かまわず男たちを翻弄し、狂わせる。
男たちは欲望をみごとに利用され、それを踏み台に軽やかに飛んでいってしまう上海娘がまぶしい。

上海娘に恋をした。」というコピーや、キュートなジュウ・シュンのパッケージに受ける印象からは裏切られる毒とパンチのきいた映画で、フルーツ・チャン監督が映しとったグロテスクな香港が味わえる。

それにしても、ゴミゴミした貧民街の小汚い店でじゅうじゅう焼かれる豚が美味しそうでたまりませ〜ん。

【★★★★☆】

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ジョウ・シュン フルーツ・チャン グレン・チン ウォン・ユーナン

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2005年05月07日

パピヨンの贈りもの(2002/フランス/監督:フィリップ・ミュイル)

同じアパートに住む、母親にかまってもらえない少女・エルザと、息子を亡くし蝶の収集が生きがいの老人・ジュリアン。ともに孤独をかかえたふたりは、ひょんなことから南フランスの山中に幻の蝶“イザベル”を探す旅に出る。
ふたりが求めるそれぞれのイザベルは見つかるのだろうか?

偏屈なジュリアンが利発なエルザのおしゃべりに辟易しながらも、だんだんと心を通わせていく過程は、パターンとはいえやっぱりほのぼのする。なんとなくハイジとアルムのおんじを思い起こさせるコンビであるが、そもそも子どもと老人が主役の映画でトゲトゲしい気分にさせられようはずもない。

これは好き嫌いありそうだが、映像のトーンが常に明るめであまりシャープな印象を抱かせない。私は春の陽ざしのようなやわらかさを感じ、内容とも南フランスの美しい風景ともマッチしていて良いなぁと思ったんだけど。
そしてもう1点、エンディングのエルザとジュリアンのデュエットが秀逸。か、可愛いよ〜(*゚ー゚)

フランス映画らしい小粋な作品で、地味ながらも忘れ難い印象を残す良作。

【★★★☆☆】

パピヨンの贈りもの
ミシェル・セロー フィリップ・ミュイル クレール・ブアニッシュ ナドゥ・ディウ

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2005年05月06日

金日成のパレード 東欧の見た“赤い王朝”(1989年/ポーランド/監督:アンジェイ・フィディック)

朝鮮民主主義人民共和国の建国40周年記念式典に招かれたポーランドの映画スタッフによるドキュメンタリー。

私は以前から、有名な北朝鮮の一糸乱れぬマスゲームには強烈なデジャブがあった。
わかる人にはわかるはずだが、創価学会の平和文化祭である。私の両親は創価学会に入信しており、当然私も生まれたときからドップリ浸からされていたので、学会独自の平和文化祭というよくわからない催しのフィルムを子どものころに何度か観ている。
10万人が参加するという北朝鮮のそれとは規模はだいぶ違うと思うが、ものすごい数の人がキラキラした表情で一糸も乱れぬマスゲームや人文字をみせ、高度に統制化されたさまは鬼気せまるものがあった。同時に、こんなスバラシイことをやる学会ってスゲェと思っていたのだ。

大人になって、あれはいったい何だったんだろうと不思議に思うことがあったが、北朝鮮という国がクローズアップされるようになってようやく腑に落ちた。
指導者の神格化による極端な個人崇拝、同じ思想のもとでみっちり統制された人々、北朝鮮と創価学会は本当によく似ている。創価学会の文化祭は、北朝鮮のマスゲームと同じ意義をもつものだったのだ。

そういうわけで、私には北朝鮮の国民がこぞって“偉大なる首領様”を最高のパフォーマンスで称える気持ちが少しはわかる。なぜあれほどマスゲームに参加する人々は幸せそうな顔をしているのかも。
この記録映画は記念式典だけではなく、金日成主席の偉大な業績を称える記念碑などがある名所(なのか?)の紹介もされている。どんなささいなことでも最大の賛辞でもって称えずにはおれない人々の姿に、この自由な国に住む我々は違和感を覚え、滑稽にすら見える(ヨーロッパの映画祭で上映されたときは、常に失笑・爆笑の渦だったとか)。しかし、組織化された体制のもとで指導層がその気になれば、誰でも簡単に洗脳されてしまうものなのだ。それは私が断言しよう。

うーん、それなりに私のアイデンティティを刺激される映画で、レビューとは言えないものになってしまったし、評価は不可能。

なお、「創価学会=北朝鮮」の図式は、学会が身近な人であれば誰でもすぐに思い当たるようで、検索してみたらけっこうありました。下記ページは面白くてためになります。
特集/徹底比較「創価学会と北朝鮮」

金日成のパレード
佐藤慶 アンジェイ・フィディック ミコワイ・ネストロビッチ クシィシュトフ・カルキン

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2005年05月05日

リロ&スティッチ(2002年/アメリカ/監督:クリス・サンダース ディーン・デュボア)

ディズニー映画の新作はチェックしなくなって久しい私だが、ディズニー関連ストアなどで見かけるスティッチのキャラクターが気になっていたので観てみることに。

ハワイ・カウアイ島に住む、両親を亡くし姉のナニと2人暮らしのリロ。ナニは福祉局からリロを保護するから離れて暮らせと言われているが、「オハナ(家族)はいつも一緒」という両親の考えを受け継ぎ、リロと衝突しながらもずっと2人で暮らしたいと思っている。
感受性の強いリロはどこかほかの子どもたちになじめず、寂しい思いをしていた。そんなリロにナニはペットを飼ってあげることにし、2人で犬を買いに行くが、そこで出会ったのは、見た目こそカワイイが、遺伝子操作で生まれ破壊プログラムを内蔵されたモンスターのため、故郷の星から追放されたスティッチだった。

異形のエイリアンが多数出てくるにもかかわらず、ディズニー映画にしては脇役にぜんぜん魅力が感じられないが、そのぶんスティッチとリロ、姉のナニのキャラクターが抜群。スティッチは見るからに「可愛くて凶暴で暴れん坊」という設定を体現した近年出色のキャラだし、扱いのむずかしいリロをときには持て余しながらも愛してやまないナニ、この姉妹の不器用な愛情表現が胸を打つ。

そんな2人と過ごすうちに、孤独だったスティッチも「オハナ」の一員になっていくというストーリーは無難で可もなく不可もなくといったところ。
不朽の名作とはいかないが、まぁ秀作。

全体的な評価としては星2つだが、スティッチのキャラが大いに気に入ったのと、他のディズニー映画(美女と野獣、アラジン、リトル・マーメイド、ライオンキング)それぞれの名シーンにスティッチが紛れ込むという劇場予告編が面白いので星1つプラス。

【★★★☆☆】

リロ&スティッチ
ティア・カレル ジェイソン・スコット・リー 石塚運昇 ヴィング・レイムズ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2003-08-22
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2005年05月05日

魔界転生(1981年/日本/監督:深作欣二)

太陽を盗んだ男」で、すっかり往年のジュリーの色気にヤラレタので期待して観たが、いやぁ面白かった。深作監督らしい娯楽大作。

島原の乱の怨みで魔界よりよみがえった天草四郎時貞(沢田研二)を首魁に、この世に未練を残して死んだ者たちが怪異となってよみがえり、徳川幕府転覆をはかる。

当時の角川映画の勢いを感じさせる、あまりにも濃すぎるキャスティング。
宮本武蔵に緒形拳、柳生十兵衛に千葉真一、柳生但馬守に若山富三郎。室田日出男の怪演に、まだ初々しい真田広之。ちょい役だが刀鍛冶・村正の丹波哲郎も見逃せない。それぞれが深みのある演技を見せており、こんな名優たちに囲まれてしまってはジュリーの演技力はいまいちなのだが、その真価は演技にあるのではない。その妖艶なまでの色気で、圧倒的な存在感を醸し出している。この映画の天草四郎はジュリー以外の誰がやっても他の重厚な役者陣に埋没してしまっていただろう。

この映画はまた、殺陣のすばらしさも特筆もの。緒形武蔵と千葉十兵衛の波打際の決闘も凄絶かつ美しいが、何よりも若山富三郎の年齢を越えたキレのある動きには感動した。改めて観直してみたが、あのジャンプ! 年齢的に差があるはずの千葉真一にもまったくひけをとっていない。

ヤバイ、ますますジュリーの魅力にはまっていきそうだ。よーし、ジュリーの出演映画は全部観ちゃる。
残念ながら現在のジュリーは見る影もなくなってしまったが、真田広之の変わらなさは何なのだろう。魔界転生しているのか?

【★★★★☆】

魔界転生
千葉真一 沢田研二 緒形拳 佳那晃子

東映 2002-07-21
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2005年05月03日

ザ・セル(2000/アメリカ/監督:ターセム)

心理学者のキャサリン(ジェニファー・ロペス)は、最先端の科学技術を用いて患者の脳に入り込む精神治療を行っている。
そのころ、若い女性ばかり狙った異常殺人が連続して起きており、ついにFBIは犯人を追い詰めるが、持病の分裂病の発作で昏睡状態となっていた。そのときすでに新たな被害者が犯人によって監禁されており、自動装置による溺死まであとわずか。
キャサリンはFBI捜査官から犯人の脳に入り込んで被害者の監禁場所を特定することを要請され、意を決して犯人の精神世界にアクセスするが、想像を絶する異常な世界についには自分を見失う……。

精神融合といえばスタートレックではおなじみのパターンなので目新しさは感じなかったが(バルカン人はこれを自力でやってる)、異常殺人者の脳内パラダイスが強烈。鮮やかでグロテスクで神秘的で、どこまでもダークな精神世界。人間の精神の深淵がこんなにリアリティを持ったものとは思えないが、あの精神融合装置は何だかよくわからないあいまいな心象風景を、人間が認知可能なレベルにヴィジュアライズするものと考えれば良いのかもしれない(すごい技術だ)。
ヴィジュアル重視で意味のないシーンもあるが、観客を置いてきぼりにしないギリギリのシュールさで構築されており、よく計算された世界観だと思う。

FBI捜査官、異常殺人者のプロファイリングとくれば、どうしても「羊たちの沈黙」の亜流に見えてしまうが、あくまでもこちらは精神世界のヴィジュアルをメインに据えているので、あまり深く考えず映像美(と、J・ロペスのコスプレ)を堪能するべきか。

よくわからなかったのは、犯人が死体を漂白したりアルビノの犬を飼っていたり、“白”にこだわっている点。てっきり何かあるものと思っていたが、そのわりに精神世界はカラフルだし、最後までその解釈はなかったような。誰か教えて下さい。

【★★★☆☆】

ザ・セル
ジェニファー・ロペス ヴィンス・ヴォーン ヴィンセント・ドノフリオ ターセム

ジェネオン エンタテインメント 2002-08-23
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2005年05月01日

モンスターズ・インク(2001/アメリカ/監督:ピート・ドクター)

DVDが安価で再販されたようなので買ってしまった(暇だったのもあるが)。
ディズニー映画は好き嫌い別れると思うが、ピクサーが手がけた一連の作品(トイ・ストーリー、ファインディング・ニモ等)はミュージカルではないので、そこが苦手な人も入りやすいと思う。とくに男性はミュージカル嫌いな人が多いんだよね。知人の男性はディズニー映画について、脈絡もなく歌って踊り出すのが理解できないと言っておりました。

子どもの悲鳴をすべての動力源にしているモンスターワールド。モンスター株式会社ではあらゆる子ども部屋につながったドアから社員であるモンスターが入り込み、子どもを脅かしては悲鳴を採取している。常に悲鳴集めのトップを誇るのは心優しいサリーとにぎやかなマイクのコンビ。
ある日、サリーの不注意から、子どもがモンスターワールドに紛れ込んでしまった。最初は子どもに触れると死んでしまうという迷信を真に受け、逃げまくるサリーだが、徐々に子どもが可愛くなってきて、ブーと名づけ会社の陰謀から守ることに。

ハッキリ言って子どもが大嫌いな私だが、なぜかこのブーはかわいいと思っちゃうんだよなぁ。
まだ舌もよく回らなくて、細密なCGによる表情で意思が伝わってくるのがいいのかな。
この細密で美しいCGによってサリーの毛並み一本一本まで丁寧に描きこまれ、日本アニメにはない極彩色の画面もおもちゃ箱をひっくり返したみたいで楽しいんだよね。

そして、ほのぼのしつつも笑いやアクションもあって飽きないストーリー。
子どもの悲鳴を集めてエネルギーとして使うというアイデアが秀逸で、モンスターワールドと子ども部屋が直接つながるシステムが面白い。
私の場合、ドラえもんのどこでもドアというより、うる星やつらの稲葉くんのエピソードを思い出しちゃうんだけど。

【★★★★☆】

モンスターズ・インク
ディズニー

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