2002年02月20日

妖怪百物語(1968/大映)

▼新文芸坐オールナイトプログラム「トンデモ時代劇映画」にて(2001/11/10)

 何かで京極夏彦がこの映画について熱く語っていたとかで、同行者(おおみ)が観たかったらしい1本。とりあえず今回のお目当てなのだ。
 妖怪はわんさと出てくるのだが、観終わってそれほどトンデモだったと感じないのは、ストーリー自体はオーソドックスな時代劇そのものだからかもしれない。悪徳奉行と悪徳越後屋が組んで、貧乏長屋をつぶして金儲けをたくらみ、ついでにその長屋の娘を奉行が手篭めにしようとするが、身分を隠した長屋の住民の浪人に助けられ……と、遠山の金さん的ストーリー。百物語や妖怪のからませ具合はちょっと無理やり気味だが、ラストの妖怪版・エレクトリカルパレードといったおもむきの百鬼夜行はいい味出ている。
 気になったのは、家の中でも真っ白い息を吐いている登場人物たち。真冬の撮影だったとみえるが、百物語ってふつう夏にやるんじゃないの? それとも、怪談=夏という図式は、鶴屋南北が客の入らない夏の歌舞伎興行に怪談ものをかけて大成功させた以降の固定観念か?

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posted by bambi at 10:13 | LOG #や-よ

2002年02月20日

ドグラ・マグラ(1988/活人堂シネマ)

▼新文芸坐オールナイトプログラム「夢野久作 カルト大全」(2001/6/30)にて

 恥ずかしながら原作は未読。10代のころ途中まで読んで挫折したまま、今日まで来てしまった。そういうわけで原作自体もよくわからないのだが、原作を読まないまま映画を見るともっとよくわからない。どこまでが現実で記憶で妄想なのか……。って、原作もそうなんだろうけど。でも、これを映画化するパワーはスゴイね。難解かつ不思議な映画。

 休憩中、ロビーで手当たり次第女性客に解説をぶっている妙なちっこいおっさんを見かける。オールナイトって、絶対いるのか、こういう人。
 次の休憩中。さっきのちっこいおっさん、また別の女性客をつかまえている。しかし、さいぜんから、どうも客の反応が一般的な電波系のかたに対するそれではないのが気になる。もしかして有名な人なのか。
 なぜか自らそのおっさんに話しかけたりする人もいて、ますます素性が気になっていたところ、もれきいた会話で謎がとけた。なんとこの人、ドグラ・マグラの出演者らしい。開放治療場のシーンで、日本兵のカッコで演説している精神病患者役の、いか八郎さんその人であった。たこ八郎と何か関係があるのかどうかは知らない。

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posted by bambi at 10:08 | LOG #た-と

2002年02月20日

瓶詰め地獄(1986/日活)

▼新文芸坐オールナイトプログラム「夢野久作 カルト大全」(2001/6/30)にて

 日活製作ということで、前半はたんなるロマンポルノ、後半は……どうしてそうなってしまったのか、ギャグとしか思えない変な映画。あんまりオモロかったので、この先ネタバレ全開ですm(_ _)m。これから見る機会のある人(いるのか?)はスマンm(_ _)m
 原作はものすごーく短く、妄想をかきたてられる名作なのだが、その原作のエロティックな部分だけを日活的に極限まで押し広げた結果が、こんな妙ちきりんな映画になってしまったのであろうか。亡くなった父親の別荘を訪れた兄とその婚約者、そして妹。生前父親が絶対に触れてはいけないといっていた瓶の中身を見ると、そこには南の島から流れてきた瓶詰めの手紙と、それに対する父親の手記が。絶海の孤島にたった二人で流れ着いた兄妹の、禁断の性欲に苦悩する手紙を読み、もしこれが自分の子どもたちだったらと想像してコーフンする変態親父の手記を読んだことにより、すっかり発情してしまった兄妹が婚約者そっちのけでやりまくるという、原作者も草葉の陰で怒り出しそうなストーリー(いや喜ぶかもしれんが)。
 近親相姦という、ある意味ヘビーでリアルなテーマを扱っているのだが(それでも原作はけっこう美しいのだけどね)、意図しているのかいないのか、後半からだんだん変な演出とセリフが増えてきて、場内は失笑の嵐。ラストなんかもう、巨大な瓶に閉じ込められた(!)婚約者の目の前で、アホアホ兄妹がバコバコやりまくっているというシチュエーションだけで笑えるのだが、一戦交えた後、巨大瓶詰めの婚約者をそのまんま海に流してしまう鬼畜兄妹。生身の女(しかも婚約者)に何ちゅうことを。「瓶詰め地獄」ってこのことかいな(^^;)。あまりに常軌を逸した間抜けなラストに、エンドロールが流れた後、場内から拍手が起こったほどのおもしろ映画であった。「少女地獄」といい、日活、やりたい放題である。
 ちなみに、絶海の孤島に流れ着いた兄妹の妹役は、AVデビューする前の、まだ少々垢抜けていない小林ひとみ。寝てる兄のとなりでオナニーなんかすりゃ、無人島に二人っきりとかではない兄妹でもキケンだっつーの。小林ひとみ、イイ仕事してますねぇ(笑)。

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posted by bambi at 10:01 | LOG #は-ほ

2002年02月19日

金田一耕助アラカルト(新文芸坐オールナイトプログラム)

 新文芸坐の横溝正史映画オールナイトに行く(2001/6/16)。
 館内に入ると、予想どおり、なんというか一種独特の雰囲気をもつ方たちが集っていた。一言でいえばアヤシイ。いや我々もそのアヤシゲな人種の一員ではあるのだけど。なぜか一般カップルもみかけたが、こうなると普通のカップルのほうが場違いである。彼らはたぶん、ホラー・オカルト的なものを期待しているのであろう。
 今日の上映プログラムはスケキヨ、火炎太鼓、金田一耕助の冒険。念のため、横溝にくわしくない人(いないか、そんな人)のために前2作を説明すると、犬神家の一族、悪魔が来りて笛を吹く、ね。

▼犬神家の一族(金田一役:石坂浩二)
 記念すべき角川映画第1作(でいいんだっけか)。ほぼ原作のイメージどおりの出来なので横溝ファンは押さえておくべき。つーか私がアレコレ書くまでもない名作。スケキヨマスク怖いっす。しかし最もコワイのは、現在もまったく変わっていない石坂浩二の風貌か。

▼悪魔が来りて笛を吹く(金田一役:西田敏行)
 金田一役者数あれど、ミスマッチ度では渥美清といい勝負じゃないか?>西田敏行。金田一耕助は華奢なイメージなんですけど、私。金田一役って、二大イメージ踏襲派(石坂、古谷一行)を筆頭に、もっさりごつい系(渥美清、西田敏行、片岡鶴太郎)と耽美系(豊川悦史、CMの田辺誠一、木村拓哉)の流れがあるね。加賀丈史はどこに入るか知らん。
 しかし、この作品、西田敏行以外は知らん役者ばっかし。美禰子嬢は原作と違って清楚で可憐な女優だったが、誰だかさっぱり。母親の椿子爵夫人役は、原作のイメージに近い妖艶でとてもきれいな人だったが、これも誰なのよ。
 原作は大昔に一度読んだっきりで、筋もさだかではなく、当初は登場人物の相関関係もよくわからず難儀した。でも後半からはなかなか耽美入ってて良かったです。

▼金田一耕助の冒険(金田一役:古谷一行)
 監督:大林宣彦、脚本:つかこうへいのパロディ映画。これについては3本めということもあり、ところどころ意識を失っていたのでパス(^^ゞ

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posted by bambi at 01:11 | LOG #か-こ

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